最近、中国の習近平国家主席がBRICS首脳会議に出席した際、家具を一式持参し、南アフリカでホテルのスイートルームを自分用に改造したとする報道が話題となりました。情報筋によると、習氏は暗殺を恐れ、様々な措置を講じているとのことです。
台湾メディア「上報」9日付の報道によれば、BRICSサミットの前夜、南アフリカ警察が証言したところによると、習氏は500人にも及ぶ側近を同行させ、会議期間中は2つのホテルを貸し切りにしました。さらに会議の1か月前には中国から家具一式を送り、食器やマットレスからカーペット、カーテンに至るまで、南アフリカのものを何ひとつ使わずに、一新しました。報道によれば、「習近平氏は完全に自分好みの新しいスイートルームに作り変えた」とのことです。
報道ではさらに、外部からは習氏の「新しい部屋」について、「富の誇示」だとする見方があるものの、北京の政治事情に詳しい専門家は、部屋の中身を完全に入れ替えたのは、むしろ習氏の身の安全への配慮であり、セキュリティを優先させてのことだといいます。
最近、新唐人が信頼できる情報筋から得た情報によると、習氏は心から予言を信じており、死を恐れているといいます。さらに、身近な高官は、習氏が多くの予防措置を講じており、国際社会の見方などまるで気にしていないと語っています。
国際問題評論家・唐浩氏
「習氏は第20回党大会以降、外国訪問の回数が減っているだけでなく、自ら会議を催す回数も減っています。最近では、習氏がAPECに出席しない可能性が噂されています。このような傾向から判断するに、習氏はたしかに公の場に出ることを避けています。情報筋が言うように、習氏は本当に予言を信じ、悪いことが自分の身に起こり、死ぬことを恐れているのでしょう」
時事評論家・唐靖遠氏
「中共のこれまでの歴史では、たしかに先例がありました。一人は華国鋒で、もう一人は趙紫陽でした。二人ともかつては中共の最高指導者でしたが、外国訪問からの帰国後に、権力を奪われてしまいました。だからこそ習氏が今、外国訪問に行きたがらないのは、心のうちで自身の身の安全と政治的安全に対して、大きな恐れがあるからだと思います」
香港紙「明報」によれば、2014年に習氏がタジキスタンを訪問した際、現地のレストランオーナーである任建永氏が、訪問団200人あまりの三食を請け負いました。食事には一点のミスも許されず、責任者とシェフが祖父、父、子と3代にわたり調査されたといいます。また、習氏の食事は同行した専属のシェフが担当していました。
習氏は就任以来、ずっとクーデターや暗殺を恐れています。また、毛沢東と同じように、表では「無神論」を唱えていますが、実際には心の中では神の存在を信じています。
唐浩氏
「彼らは皆、『無神論』や共産主義はただの人々を惑わすための権力のトリックであり、人々を支配する高圧的な邪悪な手法にすぎないことをはっきりとわかっています」
唐靖遠氏
「歴代の中共指導者たちは皆、神の存在、あるいは予言や超自然現象を強く信じていました。 毛沢東の8341部隊という命名こそがその典型的な例であり、習氏自身もこうした予言を大いに信じています」
専門家によれば、習氏が死と権力の喪失を恐れるあまり、ますます奇妙で常軌を逸した行動をとるようになり、それが最終的に中国経済と人々の生活を破壊し、外交を氷河期へと向かわせるといいます。
唐靖遠氏
「習氏の今のような状況が続けば、中国の外交や通常の政府運営に大きな問題をもたらすことは間違いありません」
唐浩氏
「第一に、この独裁者は、このように毎日身の安全と権力の喪失を恐れ、常に不安を感じています。誰も信じることができず、常に背後からの脅威を感じているため、国を安定させるために集中することは難しいでしょう。これが原因で、中国の経済や内政は楽観できません。第二に、習近平は海外訪問を避けつつも、攻撃的な外交策を続けています。これにより、中国は国際的に孤立する可能性があり、その影響で対外貿易も困難な時期に突入するかもしれません」