李強首相がG20首脳会議に出席 習はクーデター懸念か
国際サミットが相次いで開催されるなか、中国共産党（中共）の習近平国家主席が欠席することがわかりました。月曜日、中共外務省の毛寧報道官は、「インド政府の招待を受け」、李強首相が9月9日から10日までインドのニューデリーで開催されるG20首脳会議に出席すると発表しました。また、9月5日から8日までインドネシアで開催されるASEAN首脳会議にも習氏に代わって出席するとしています。
習氏がG20サミットを欠席するのは、中共主席に就任して以来初めてのことになります。欠席の理由について、世間では様々な憶測が飛び交っています。ラジオ・フリー・アジアの報道によると、台湾国防安全研究院の研究者である林柏州氏は、中共がG20の議題をコントロールできるわけではないため、各国から孤立することを恐れているのではないかとの見方を示しています。また、新唐人でコメンテーターを務める秦鵬氏は、中共はクーデターを極度に恐れており、中共は混沌とした状態にあると分析しています。
統一戦線工作部の虎が逮捕 法輪功を迫害
中共統一戦線工作部副部長で、中共宗教局の局長を務めていた崔茂虎が逮捕されました。公式報道によると、崔茂虎には収賄の疑いがあり、検察から調査・起訴されているということです。
先月30日、中共は崔容疑者を二重除名し、第20回共産党全国代表大会の代表資格を剥奪したことを公式発表しました。また、関与した犯罪を列挙し、政治面に関するものとして「調査に抵抗した」「個人に関わることを報告しなかった」「真実の説明をしなかった」などを挙げました。また、経済的な問題としては、「贈答品や財産を受け取った」「地位を利用して権力と金銭の取引に関与した」「司法行政を妨害した」などが挙げられています。
さらに、崔容疑者が所属する中共宗教局は長年、宗教迫害の先兵として活動してきました。
1998年、中共の新しい国家宗教局が正式に設立されました。中でも、法輪功に対する迫害は20年以上続いています。政治評論家の夏一凡氏は、大紀元の取材に対し、「中共は、多額の費用をかけて警察官や秘密工作員を大量に養成しました。宗教局の役目は、組織された中国人を分裂させ、解体することです。巨額の資金を使った結果、腐敗した汚職官僚が増えただけで、崔茂虎のような人物が後ろにたくさんいます
」と語りました。
中国で偽情報拡散 「日本首相が食中毒」
中国では、中共が「日本の原発処理水」について煽り、党メディアやネットユーザーが虚偽のニュースをでっち上げています。例えば、日本の元政務官が「原発処理水を飲んで死亡した」とする偽情報が拡散され、本人が公に姿を現し、噂を払拭せざるを得ないこともありました。また、岸田首相が「食中毒で病院送りになった」との噂もあります。
福島の処理水の安全性を証明するために、岸田首相は先月30日、首相官邸で複数の関係者と福島産の魚介を使った昼食をとりました。また、31日には、東京の海鮮市場で福島産のタコを食べました。
その後、中国のネット上では、「岸田氏が福島の食品を食べて緊急搬送された」などとするデマが流れ、拡散されています。一部のセルフメディアでは、「岸田氏は福島の海産物を食べてから1時間足らずで気分が悪くなり、病院に運ばれた」と主張しています。投稿などでは、岸田氏がストレッチャーに横たわる写真が一緒に投稿され、人々に福島産の海産物を食べて具合が悪くなったことを知られないように、顔を布で覆っていると記されていました。しかし、実際にはこの写真は安倍元首相が銃撃された時のものです。
これらのフェイクニュースの見出しの多くは、「日本のメディアが暴露」と記されていましたが、どれも元記事の情報や出典メディアについて書かれていませんでした。
中には、理性的な中国のネットユーザーが報道の信憑性を疑問視しています。報道の自由がある日本では、首相の入院のような大事件が報道されないことはあり得ないと指摘する声もあります。
中国、万里の長城に掘削機で穴 「近道つくるため」
最近、中国の万里の長城が破壊され、取り返しのつかないほど、破壊されました。
北京日報4日付の報道によると、山西省右玉県公安局が先月24日、楊千河郷にある明の時代の三十二長城が、穴を開けられたとの報告を受けました。現地調査を経て、長城が重機で破壊されたとの初期判定に至りました。その後、隣の県であるホリンゴル県内で、掘削機と男女が発見され、現場で取り調べた結果、万里の長城は彼らによって掘られたことがわかりました。付近の工事を行っていた際、近道を作るために、掘削機で万里の長城の本来の開口部を大きくし、穴をつくることにしたと話しています。その時に掘られた穴がこちらです。
月曜日、このニュースがネット検索大手「百度」に掲載され、大きく拡散されました。2人はすでに刑事拘留されたといいます。
公開された情報によると、三十二長城は省レベルの文物保護単位で、明代の長城の一部分で、現存する中でも比較的完全な側壁と烽火台であるといいます。
しかし、これに対して多くのネットユーザーは、2人の作業員だけが責任を問われるべきでないと言及しています。地元民だというユーザーは、「私は地元民ですが、万里の長城だと言わなければ長城だとは思わないだろうし、周囲には保護も表示もありません」と語りました。また、「この2人は、たしかに万里の長城を掘った責任が追求されるべきですが、地元の文物保護部門にも建築物の保護に関する責任がある」とする声もあります。
