封鎖解除しても振るわない中国の観光業

中共が先月にゼロコロナ政策を撤廃してから、観光業界は観光客の増加を待ち望んでいましたが、期待された人出ブームは現れていません。

海南省三亜市は多くの中国人が寒さをしのぐために訪れる人気の観光地です。しかし、封鎖の全面解除を発表してから1か月以上経った今、状況は封鎖解除前よりも悪いといいます。

三亜のレストランオーナー 王さん
「(観光客が)戻ってきたとしても、今年の商売は昨年に比べて半分くらいしかない」

三亜のココナッツ販売者 李強さん
「今年の商売は例年より悪い。今年は封鎖が解除されたが、3年間のパンデミックを経て、多くのオーナーが赤字だ」

中国人に人気の香港も、訪れた観光客はパンデミック前の20分の1程度に過ぎないといいます。

時事ニュース系YouTuber 文昭さん
「1月8日に香港と中国の通関が再開されてから、7日間で中国から香港に入った人の数はわずか46,000人だったそうです。 2019年の1/20で、20倍もの差があるのです」

観光客の大幅な減少について、感染拡大による大量死との関連性を指摘する声も多く聞かれます。

中共当局は死亡者数を厳しくブロックしていますが、病院の安置室や火葬場、当局のネット検閲を逃れた一部の動画などを通して、死者の多さを垣間見ることができます。

一方、中国国内の小売業や観光業は、中国の人口データに大きな変化があったかどうかを外部が判断するための間接的な窓口にもなっています。

時事ニュース系YouTuber 文昭さん
「多くの動画では、実店舗を開いている店主たちが旧正月前の商売が極端に悪いと訴えています。 これらの動画は、個別の地域ではなく、北京、上海、深セン、広州などの大都市から発信されたものです。このことから、現在の中国の大都市の人口と、その消費意欲と消費能力に対し、私たちは疑わざるを得ないのです」

 
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