中国 大型連休は地元で過ごすよう要求

中国では10月1日から大型連休が始まりましたが、感染拡大が続く中、当局は市民に対し、地元で過ごすよう求めています。このことで市民の不満が高まっているだけでなく、経済にも直接的な打撃を与えています。

中共当局は、9月30日に722人の新規感染者が確認されたと発表しています。実際の数字は不明です。

中国では10月1日から大型連休が始まりました。世界各国がコロナ規制をを緩和しているのとは対照的に、中国では少なくとも24の省と84の地区で「連休を地元で過ごす」よう求めており、多くの景勝地では3日間で2回もしくは3回のPCR検査を要求しており、さらには24時間以内の陰性証明書を提示しないと入場できないとしています。

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「どうしても帰省したい場合、報告しなければならない。 そして、なるべくあちこち行かないことだ。 この感染拡大は実に厄介なのだ」

深圳市民
「深圳の感染状況がまたひどくなってきて、怖くてどこにも行けない。 つい最近、私たちの居住区も封鎖されそうになった」

市民に対する移動制限は、中国経済にも直接的な打撃を与えています。中国のフライト情報を提供するバリフライト(VariFlight)の推計によると、中国の10月の連休期間中の航空便利用客は約780万人で、昨年より16%減少し、1日あたりの航空便数は少なくとも2割減少しています。また、中共の交通部も、今年の道路利用者数は30%減少すると予測しています。

香港では、外国からの入境者に義務化していた隔離措置が、9月26日から撤廃されました。10月6日からは、レストランなどでの食事人数を1テーブル12人まで増やすなど、コロナ規制が一部緩和されました。

 
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