都市封鎖続く新疆 1日に22人死亡 ほとんどが餓死

ラジオ・フリー・アジア(RFA)が政府関係者や警察、および民間ルートを通して確認したところによると、都市封鎖が続く新疆で、9月15日だけで少なくとも22人が死亡していることが判明しました。中共は第20回党大会を来月16日に控えており、各地では厳しい封鎖管理が続いています。

新疆ウイグル自治区イリ市の80歳老人
「消毒係が、冷蔵庫の中のものを全部捨ててしまっている」

SNS上では、新疆ウイグル自治区北部のイリ市で9月15日だけで、当局の封鎖が原因で少なくとも100人が死亡したとの情報が流れています。RFAは政府関係者や警察、および民間ルートを通して調査を行い、少なくとも22人が死亡したと伝えています。RFAが地元の政府関係者に「何人餓死したのか」と尋ねたところ、政府関係者は「20人」と答えたといいます。

地元住民らは絶えずネット上にSOSメッセージを出していますが、当局が情報をブロックしているため、いずれもネット上から姿を消しました。

当局の22日の発表によると、新規感染者は626人で減少傾向にあるとのことですが、実際の数字は不明です。第20回共産党大会を目前に控え、各地では統制が強化されています。

黒龍江省ハルビン市民
「香坊第二小学校の生徒と保護者1000人以上、2000人近くが、ホテルに送られている」

黒龍江省ハルビン市では、香坊第二小学校で感染者が一人確認されたため、2000人近くの生徒とその保護者が当局に連行され隔離されました。

黒龍江省黒河市の住民
「本当に溶接している。防盗扉が溶接されている」

黒龍江省佳木斯市民 王さん
「佳木斯市全体が静黙期間中だ。大慶市よりもひどく、扉まで封鎖されている。外出が禁止され、静黙している。7日間の静黙だ。静黙とは何か? 食べ物も飲み物もない状態だ。 政府に食料を求めているが、インスタントラーメンすらない。 朝4時に告知し、5時から封鎖開始だ。何が買える?」

世界の航空業界が回復に向かう中、北京当局の「ゼロコロナ」政策を着実に実行している香港は、「国際ハブ空港の地位」をすでに失っています。

国際航空運送協会(IATA)のウォルシュ事務局長
「香港を見てください。ウイルスではなく、政策によって打ちのめされました。 正直なところ、ウイルスではなく、ゼロコロナ政策が香港を打ちのめしたのです。 香港は国際ハブ空港としての地位をすでに失い、他のハブ空港がそれで優位性を得たため、香港は地位回復に苦労するでしょう」

香港空港管理局が発表したデータによると、香港空港の今年第2四半期の旅客数は60万人未満です。一方、シンガポールのチャンギ空港の同期間の旅客数は730万人に達し、アジアで最も利用客の多い空港になりました。

 
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