中国各地で豪雨災害 12人が死亡 深圳ではデリバリースタッフが熱中症

中国各地で極端な天候が続いています。中国西南地方、西北地方、東北地方の一部地域は連日の豪雨に見舞われ、洪水災害が発生して少なくとも12人が死亡しました。同時に、東部では多くの省が酷暑に見舞われています。

7月17日午後、天が裂けたかのような強烈な大雨が上海を襲いました。

上海市民
「裂けた! 直接裂けた!」

7月15日夜から16日午前にかけて、四川省北川羌族(ちゃんぞく)自治県西部が豪雨に見舞われ、山津波が発生して13の郷と鎮で被害が発生しました。17日7時までに洪水災害で少なくとも6人が死亡し、12人が行方不明となっています。ある住民は、死傷者の数はもっと増えるだろうと話しています。

7月16日、豪雨の影響を受け、四川省雅安市雨城区南外環で山津波と土石流が発生しました。被害者の状況は明らかになっていません。

動画には土石流に巻き込まれた住民の姿が撮影されています。

また車に閉じ込められて流された住民が助けられる様子も撮影されています。

7月11日から15日夜にかけて、甘粛省隴南市(ろうなん-し)では強い雨が突然降り始め、少なくとも6人が死亡し、10万人近くが被害に遭いました。

遼寧省丹東市では7月15日午後1時ごろに突然の暴風雨が発生し、「名仕家園」居住区の高層マンションの屋根部分が強風で飛ばされました。

動画にはまた、暴風雨によって高層マンションの外壁が剥がれ落ちているのが映っています。

遼寧省丹東市民
「こちらはもっと怖い。強風が止んだら窓が落ちていた」

7月15日夜、四川省成都市でも豪雨が発生しました。しかし、民衆は豪雨の中でもPCR検査に並んでいます。この動画がインターネットで拡散されると怒りの声が上がりました。

雨の影響を受けて中国南部の一部地区では高かった気温が一時的に下がりましたが、浙江省や福建省などは今も酷暑の影響を強く受けています。

広東省深圳市では、デリバリースタッフが高い気温に耐えられず熱中症で倒れて救急搬送されました。ほかにも、防護服を着た多くの感染症対策員が暑さで倒れました。

 
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