香港の新教科書「英植民地ではなかった」

9月の新学期から、香港の中学と高校では、「香港は英国植民地ではなかった」と、学生に教えることになります。

中国共産党は香港に対する支配を強化しようとしています。活動家は、この主張は歴史を歪曲しており、若い世代を洗脳するためのものだと指摘します。

新しい教科書では、「香港は昔から中国の領土である」と強く主張しています。

さらに、「英国によって占領されただけであって、中国の領土であることに変わりはない」としています。

香港の歴史学者で、香港試験評価局の元マネージャーの楊穎宇氏は、これらの主張は歴史的事実に反していると考えています。

香港の歴史学者 楊穎宇氏
「教科書に書かれている内容は、歴史を歪曲している。共産主義政権と歴史改ざんは『双子』のようなものだ。教科書の内容を改ざんすることは、香港独立を弾圧するための一環でもある」

国連の決議に基づくと、かつて植民地であった国の人々には独立を求める権利があるとされています。

1843年に「香港植民地憲章」が制定され、香港の一部は英国の植民地として法的根拠を持つようになりました。

そして、1898年に英国と中国の清朝との間で結ばれた展拓香港界址専条(てんたくホンコンかいしせんじょう)によって、香港の新界が英国の植民地として拡大されました。99年間の期限で租借されましたが、1997年に終了しました。

中共は、この条約を「不平等条約」と呼び、認めないとしています。

中共が拒否しているからといって、その文書が無効だということにはならないと歴史学者は指摘します。

香港の歴史学者 楊穎宇氏
「不平等条約は道徳的な概念に過ぎず、法的な概念ではない。条約は条約である」

豪州在住の活動家もこの問題に触れ、中共の目的は、英国統治下で享受した法制度を香港の人々から奪うことだと指摘します。

北京首都師範大学元副教授 李元華氏
「実は中共は、香港が英国の統治から受け継いだ法制度を含む、自由で民主的な制度を享受してきたことを否定したかったのだ」

この新しい教科書は、2019年に多くの学生が香港の民主化デモに参加したことを受けて、学校教育を変えようとする北京当局の取り組みの一環のようです。

中共は、香港の教育制度が自由主義的な思想を育み、中共の影響力に対する抗議活動を煽ったと非難しています。

新しい教科書は、国家安全保障や愛国心、アイデンティティに焦点を当てています。

米国在住の香港人活動家も、「中共は学生を洗脳したいのだ」とコメントしています。

在米香港人ビジネスマン 朱敖翎氏
「中共は、新しい世代を洗脳し、教育し、抵抗しないように変えたいだけだ。だから今、中共は教科書の事実を変えようとしている。そして、香港の新しい世代を、英国の良いことを何一つ言えないように変えてしまうのだ。中共は嫉妬しているのであり、新しい世代に中共政権を好きになってもらいたいだけなのだ」

中共は以前、香港の主権がかつて英国に属していたことを認めていました。1984年の中英共同宣言には「1997年7月1日より香港の主権行使を回復することを決定した」と記されています。

〈字幕版〉

 
 

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