中国各地で極端な天候不順 ネットユーザー「亡党の兆し」

このところ中国各地で極端な天候不順が発生しています。遼寧省瀋陽市では6月に巨大な雹が降ったほか強風と豪雨も発生し、最高風力は13に達しました。また河南省鄭州市では気温が42.3℃に達しました。

瀋陽の住民
「家に帰れなくなった」

中国東北部の主要都市瀋陽市は6月、極端な天候不順に見舞われ、23日の最高風力が13に達し、強風、雷、雹、豪雨にも襲われました。

河北省の住民
「窓を閉め忘れた。風が強くて窓が吹き飛ばされてしまった」

6月23日、河北省保定市雄安新区では強風が吹き荒れ、ネットユーザーは妖怪が巻き起こす風のようで、世界の終りのような感じがすると吐露しています。ある共同宿舎が風で倒されたほか、一部の集合住宅や民家の屋根も吹き飛ばされ、最上階の部屋がむき出しになりました。

寧波の住民
「どこの家のテスラだろう。雹が降って窓ガラスが割れた」

6月24日、浙江省沿岸部の寧波市も異常気象に見舞われ、鶏卵大の雹が降りました。

河南省鄭州市
「4時間で卵が煮えた」

またこの一週間の間に、熱波が華中、華南、河北地方を席巻し、なかでも河南省鄭州市では気温が42.3℃を記録し、過去最高気温を更新しました。山東省の複数の都市で高温「赤色警報」が発令されました。

26日、北京市は水害防止青色事前警報を発令し、一部地区では豪雨の恐れがあり、山間部と沿岸部では水害などのリスクがあると発表しました。同時に上海でも、高温黄色事前警報が発令されています。

現在、中国南部は河川の増水期を迎えており、中共は今年記録的な豪雨を迎えたと発表しました。一方現地住民は、当局によるダムの放水など複数の要素が人災を引き起こして、南部の少なくとも6つの省の数百万人を被災させていると明かしています。

あるネットユーザーは、このところ中国各地で極端な悪天候が頻発しているが、これは亡党の兆しだろうとして、人々に気を付けるよう呼びかけています。

 
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