人権をテーマにした映画祭 NYで開催

ニューヨークでは先日、パンデミック以来初めて人権をテーマにした映画祭が開催され、多くの画期的な新作映画が上映されました。NTDのティファニー・メイヤーが、プレミア上映会に立ち会いました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭が2年ぶりにニューヨークで開催されました。

観客
「人権を擁護することはとても素晴らしいことだと思います。ニューヨークでは特にだ」

NTDキャスター ティファニー・マイヤー
リンカーン・センターで開催中の人権映画祭で、これから「永遠の春」が上映されます。その前にインタビューをしたいと思います。

観客
「この映画の芸術的な側面に、非常に興味を持っています」

「永遠の春」は、勇敢な法輪功修煉者の物語を描いた新作アニメーション映画である。法輪大法とも呼ばれる精神修養法で、世界中に1億人の学習者がいます。

観客
「本当に良かったです。アニメーションがとてもユニークでよかったです。本当にたくさんの情熱と配慮が込められているのがわかります」

大規模な集団は中国で拷問を受け、多くの人は信仰を持つだけで中共に殺害されたりしています。

観客
「これは今まで知らなかったことでした。事実を知り、人々はとてもショックを受けていますが、あまり知られていないし、この映画を見るまでは、誰も話題にしていなかった」

米国でのプレミア上映の直前に、監督兼プロデューサーのジェイソン・ロフタス氏とお会いしました。

映画を作ったきっかけと、6年の歳月をかけて完成させた本作に込めた思いについて、監督に話を伺いました。

映画「永遠の春」監督 ジェイソン・ロフタス氏
「私は、中国から出てきた人たちを手本に映画を製作した。私が見たのは、不当な扱いを受けてその真相を語るために、私が直面している困難よりも多くの犠牲を払うことをいとわない人々でした。

もし、私たちが今享受している自由を利用して同じことをしなければ、長い目で見たときに後悔するかもしれないと思ったのです。だから、私たちが享受している自由を利用して、発言することが重要だと思うのです。幸いなことに、それに賛同してくれる人たちがたくさんいます」

ロフタス氏は、ゲームスタジオのCEOでもあり、同企業は中国を含む世界中で人気を博しているビデオゲームを制作しています。

しかし、映画「永遠の春」の制作中、中共政権はロフタス氏のビジネスに大きな圧力をかけ、映画の公開を止めさせようとしました。

映画「永遠の春」監督 ジェイソン・ロフタス氏
「私たちが制作したビデオゲームは、中国ではテンセントという大きなメディア企業から発売されていました。しかし、この映画を制作している最中に、中国(共)当局からテンセントに連絡が入り、私の会社との関係を断ち切るように迫られたそうです」

しかし、ロフタス監督とスタッフたちは圧力に屈せず、公開まで漕ぎ着けました。

映画「永遠の春」監督 ジェイソン・ロフタス氏
「今夜のリンカーンセンターのチケットは完売しました。とても楽しみです」

映画を手がけた漫画家であり、主人公の一人でもある大雄(ダーション)氏にも、話を伺いました。

大雄氏はスター・ウォーズやジャスティス・リーグなど、コミックのビッグプロジェクトに携わってきた大物アーティストです。

漫画家 大雄氏
「この映画で描かれたヒーローたちが払った犠牲のように、世の中には常に立ち上がって正しいことをする人たちがいます」

この映画は、カナダと欧州で公開された後、すでに多くの賞を受賞しており、中国市場に頼らなくても、世界的な成功を収めようとしています。

漫画家 大雄氏
「映画館に足を運んで、この映画をご覧になってください」

観客
「とてもパワフルな物語です。ぜひ観てほしい」

『永遠の春』を今観終わりました。本当に美しく、感動的な映画でした。機会があれば、ぜひご鑑賞ください。米国での公開は始まったばかりです。

〈字幕版〉

 
関連記事