今年の新卒者が過去最高を更新 博士号取得者が「城管」に就職も

中国の今年の高等教育機関の新卒者数が初めて1000万人を突破し、就職難に拍車がかかっています。ある採用予定公務員リストに、北京大学で博士号を取得した学生が城管(都市管理職員)と呼ばれる最下層の職種の採用試験に合格したことが記されていたほか、求職者が殺到していることも明らかになりました。

求人サイト「智聯招聘」が5月17日に発表した今年度の大学卒業者就職報告によると、今年の中国全土の大学新卒者数は1076万人に達し、過去最高を更新しました。

北京市朝陽区で先日、採用予定公務員リストが発表されましたが、採用になった多くの学生が国内や海外の有名大学卒業生で、全体の3分の2が修士や博士で占められていました。末端の職種である「城管」も、いまや人気のポストとなっています。北京大学で博士号を取得したある学生は出願して採用となり、北京酒仙橋街道の城管となり、法執行を行う予定です。英マンチェスター大学修士課程を卒業したある学生は「城管監察」に採用されました。

北京首都師範大学の元教授の李元華さんは、「今年の新卒者数は1000万人を突破したうえ、中共のゼロコロナ政策の継続によって経済が圧迫され、失業率が二年連続で過去最多を更新した。それにいくつかの理由によって修士号や博士号の取得者や海外留学からの帰国者が公務員を希望するようになった」と述べています。

北京首都師範大学の元教授 李元華氏
「中国社会において公務員は、相対的に言って特権を有する保障された職業だ。だから博士号の取得者や海外からの帰国者はそこに入りたいと願う。彼らは主に今の職位だけを見ているのではなく、自分が公務員になりさえすれば、昇進も可能だと考えているのだ。もう一つは戸籍問題の解決だ。もし仕事が見つからなかったら、例えばどこかの都市に居続けたいと思っても、受け入れ企業がなければその都市の戸籍はもらえない」

中国の人権活動家、張さんは、博士や修士の学生が城管を目指すなんて、この国には希望も消えたと考えています。

中国の人権活動家 張さん
「城管はそもそもどんな人で構成されていたか。一般的には大飯食らいの怠け者だったが、今は呼び方が変わって、行政法執行局と呼ばれるようになった。博士号や修士号を持っている人がそうしたグループに入る国に希望はあるだろうか。中国の社会では、城管はチンピラだと考えられている。では今、そのチンピラに学歴が備わったとして、その国にまだ希望はあるだろうか」

張さんは、中国では専門知識のある人材は重視されておらず、司法も独立していないため、中国の未来は暗いと話しています。

中国の人権活動家 張さん
「台頭したいと考えている国も、発展したいと考えている国も、間違いなく教育が先だ。自由市場経済も独立した司法制度でそれらを規範化する必要がある。もしこうしたものがなかったら、この国は最終的に、城管や大白(防護服姿の職員)などに行きつくしかない。それは紅衛兵のようなものだ。またあの時代に逆戻りだ。これを考えると心配になる」

 
 

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