住民が上海当局を反詐称センターに通報「出まかせを言わないよう管理して」

上海市は5月16日から段階的に経済の動きを回復させると発表し、中共の官製メディアが即座に上海の都市封鎖解除に関連する情報を報じて、封鎖解除を祝いました。しかし住民からの痛烈なしっぺ返しを食らいました。

上海市民VS居民委員会
「封鎖解除されたか?封鎖解除されたか?これはでっちあげじゃないか、分かってるのか!結局のところ封鎖解除されたのかされてないのか!解除されていないのにお前たちは封鎖解除になったと言って何を撮影しているのだ。お前たちはまだでっちあげをするのか」

上海のある居民委員会は封鎖解除を祝う様子を撮影していたところ、通りかかった市民からやらせ動画を撮影するなと抗議されました。

上海市政府は16日、段階的に都市封鎖を解除して経済の動きを回復させると発表しました。中共メディアも即座にいわゆる「封鎖解除」の様子を報じましたが、取材中に起きた様々な出来事は、当局の期待を裏切るものでした。

上海華鉄の従業員
「我々のこのタイプはリュック型噴霧器で、噴霧器の正味重量は約15キロ、水を入れたら約20キロだ」

大勢の人でごった返す上海虹橋駅(ホンチャオえき)では、ある消毒スタッフが一通り消毒器具の説明をしましたが、それが終わると殺菌器具の使用を止めました。

上海華鉄の従業員
「(撮影を)止めましたか?」

中共メディアの記者
「何を止めたって?」

上海華鉄の従業員
「それ(カメラ)を止めたかと聞いたのです」

中共メディアの記者
「いいえ」
上海華鉄の従業員
「恥ずかしいな」

上海の病人と付き添いの家族
「私たちは病気の診察に来た。2か月も経つが、自宅に帰れない。ここには食べ物もない。私たちは野宿していた。家に帰れるようになったのだからもういい」

中共メディアの記者
「学校生活はどうですか?これまでの間…」

帰郷する上海の大学生
「(苦笑)あまりよくないです。行政職員はみんな逃げてしまいました。行政システムは半分麻痺しています」

帰郷する上海華東師範大学の学生
「初日は(チケットが)手に入らなかった。二日目にこの3つのソフトで、それから私たち3人が一緒に購入を試みた。つまり(チケットの購入には)3人の力を使ったに等しい」

大勢の人たちが上海から逃げ出すようになると、官製メディアは「上海はすでに『食物を煮炊きする匂い』が回復した」と報じました。これに立腹したネットユーザーは、この報道を当局の「国家反詐称センター」に通報し、上海当局がこれ以上口から出まかせを言わないよう彼らを管理してほしいと要求しました。

上海浦東新区の住民
「(当局が)操業再開・生産再開すれば都市封鎖解除なのか?見てくれ。これが我々の居住区の入り口だ」

当局が経済を徐々に回復させるとの情報について、民衆は「私を騙してもいい、だが回数に気を付けろ」と投稿しています。さらにあるネットユーザーは、全国の人民は上海が正常に回復したと思い込んでいるが、居民委員会の答えは「出て行ったら帰ってくるな」だと冗談を飛ばしています。

上海浦東新区の住民
「あなた方が今見聞きしているニュースについて、どのように理解されているのか私は知らない。いずれにしても、我々の居住区は60日封鎖されてから今に至っても、誰一人として出ることはできない。誰一人この場を離れることはできない。毎日ずっとPCR検査、抗原検査の繰り返しで、さらに毎日食べ物の購入に時間を費やしている。だから上海の都市封鎖が解除されたなどと言ってくれるな。今後この言葉を使わないでくれ」

 
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