習総書記がマスク不使用 今北京で起きている不可思議なこと

北京感染症が拡大したため、複数の居住区が封鎖され、3回目のPCR検査が行われました。あるコラムニストは感染拡大中の北京市で起きた3つの不可思議なことについて、上海と比較して、これは始まったばかりにすぎないと分析しています。

大紀元時報コラムニストの周暁輝(しゅう・ぎょうき)氏は、感染拡大中の北京で発生した3つの不可思議な出来事に着目しています。

1.習近平総書記がマスク不使用で人民大学を訪問 同行者もマスクなし

習近平総書記は25日、人民大学を訪問した際に学生の前ではマスクを着用していましたが、屋外で人民大学教授十数人と対面した際にはマスクを着けておらず、同行者と人民大学上層部も誰一人マスクをしていませんでした。

周暁輝氏は、感染症が拡大するなかで、中国人は習政権のゼロコロナ政策に強制的に従わされており、多くの人が自宅に閉じ込められて食べ物にも事欠く状況に置かれているのとは対照的に、習近平総書記とその指導者層がマスクなしで過ごしているのは不思議なことだと指摘しています。

周暁輝氏は、このときに感染拡大が露呈して、厳格な封鎖措置が講じられて3回ものPCR検査が実施されたが、その理由が感染症の拡大を恐れたからか、それとも政治的なニーズがあったからかなのかは、一考する価値があると指摘しています。

2.北京当局は生活物資は足りているとアピールも市民は買いだめ

北京当局が感染状況と一部居住区の封鎖管理を発表すると、北京の住民は物資の買いだめに走りました。中共当局は市民に対し、物資は十分にあり、価格も安定していると呼びかけましたが、上海の現状を知っている庶民はこの発表を信用せず、買いだめをやめようとはしませんでした。インターネットには、上海市民が北京市民のために作成した「買いだめリスト」と各種「注意喚起」が広く拡散されています。

3.中共キャスターのダブルスタンダード

中共中央電視台のキャスターは番組では、「慌てないでほしい、買い占めを控えてほしい、生活物資は十分にあり価格も安定している、政府を信頼してほしい」と市民に呼び掛けながら、実は自身も買いだめに走っていました。

中共環球電視網CGTNの劉欣キャスターは24日、ツイッターに自分が北京のスーパーマーケットで買いだめをしている画像をシェアし、「北京の番だ。私も買いだめした。苦難の時を迎える準備だ」とコメントしています。

あるネットユーザーは、中央電視台併設のスーパーマーケットの陳列棚はキャスターとスタッフの買い占めによって空になっていると明かしています。周暁輝氏は、「彼ら自身も自分たちがカメラの前で話していることを信じていないのだろう、つまり彼らも中共当局を信じていないのだろう」と指摘しています。

周暁輝氏は、中国人民がはっきりさせておくべきことは、都市封鎖はウイルスよりも恐ろしいということ、言い換えると、都市封鎖を命じる中共は、ウイルスよりももっと恐ろしいということだと結論付けています。

 
関連記事