学校の隔離スポット転用に上海市民が抗議活動

中共の非人道的な管理下に置かれている上海では、仮設病院の不備が明らかになりました。生活環境が劣悪なだけでなく、雨が降っただけでひどい雨漏りも発生しています。

防護服を着用した中共警察が、抗議する住民を暴力的に阻止しています。ここは上海市浦東新区張江鎮にある納什国際居住区で、当局は居住区にある「人材アパート」を隔離スポットとして使用するために強制的に収用しました。アパートの入居者は期限内に引っ越すよう迫られています。

アパートの入居者は政府職員と2日間にわたって交渉しましたが、当局は事態を鎮圧するために大勢の警官を派遣しました。複数の住民が拘束され、残された住民は警察に対し、住民の拘束を止めてほしいと訴えました。

上海市浦東新区「人材アパート」の住民
「捕まえるのをやめて!お願いだから、お願いだから!」

4月13日、浦東新区の張江高科実験小学校の外でも抗議が発生しました。当局が学校を仮設病院に転用すると発表したことを受け、大勢の住民が街頭で抗議しました。住民側と当局は一時にらみ合いとなりましたが、増援として派遣された警察に解散させられました。

小学校の仮設病院転用に反対する上海の住民
「警察官が人を殴った」

4月13日、中共当局は小中学校100か所を仮設病院に転用すると発表したことで市民からの強烈な反発を引き起こし、一部の住民が街頭で抗議活動を開始しました。

抗議する上海の住民
「居住区内の隔離スポットに強く抗議する」

抗議する上海の住民
「仮設病院は居住区から遠ざけろ!仮設病院は居住区から遠ざけろ!政府は我々に安全を!政府は我々に安全を!」

上海市民 楊さん
「仮設病院用に収用した学校は居住区内にある。彼らは法律を完全に無視している。仮設病院は決まった距離を設けなければならない。彼ら(当局)は権力を濫用している。当局が情報を隠匿したため、それらは見ることができない」

中共の厳格な監視・管理下に置かれた各地の仮設病院は満床となり、中共は民意を無視して病院を増やし続けています。すでに数万か所もの仮設隔離スポットが全国各地に建設されていますが、その劣悪な環境に多くの人が驚いています。13日の大雨では、国際都市上海の南匯(なんわい)仮設病院で激しい雨漏りが発生しました。

現時点で上海の重症者は9人しか報告されておらず、実際のデータは不明です。その一方で、極端な感染症対策による人道的災害によってもたらされた被害の大きさが、感染症による被害を大きく上回っていることは明らかです。

 
関連記事