封鎖管理下の厳しい大学生活「気が狂いそう」【禁聞】

中共ウイルスの発生から2年余りが過ぎた今も、中共当局は極端な感染症対策を継続し、各地の大学が次々と封鎖管理を実施しています。多くの学生は大学入学以来ほとんどの学生生活を封鎖環境で生活しており、大学側は学生が感染症について論じることも禁止しています。ある大学の学生はネット封鎖を突破して、「学校が封鎖された。人間も狂った!」と投稿しています。

感染が拡大するなか、中国各地の大学で極端な封鎖管理措置が取られ、多くの学生は感染症対策のなかで大学生活を終えました。中には、自分は「ニセ大学」に入学したのだと自嘲気味に語る学生もいます。

「大学入学以来、基本的に封鎖が解除されたことがない…」「学校が始まってから現在までほとんど毎日、寮と食堂と教室を行き来するだけだ。オンライン授業に変わってからは寮と食堂の間を往復するだけになり、その間にグランドでのPCR検査が追加された」

多くの大学生はネット封鎖を突破して海外のSNSに「学校が封鎖された!人間も狂った!」などと不満を投稿しています。

「学校封鎖で窒息しそうだ。自由な生活を渇望している」「長春が封鎖された。学校も封鎖された。私の頭もおかしくなった…」「学校にいても封鎖される。それに毎日PCR検査がある…」

江蘇省南通師範高等専科学校の学生、王勇さんは、自分たちが入学してすぐに学校が封鎖されてしまい、それから現在までの間、封鎖が解除されたのはわずか1~2か月しかなかったと明かしています。

江蘇南通師範高等専科学校の学生 王勇さん(仮名)
「彼らは感染症を理由に挙げて、不要の外出をするなと言った。休暇ももらえないし学校からも出してもらえない。フードデリバリーもできない。もしそれがばれたら、過失として記録される。学生は強制的に学内でしか買い物できないようにさせられている。もし本当に我々の安全を考えてのことだったら、通学生や教師をあんなに自由に学校に出入りさせるべきではない」

王勇さんは、学校が封鎖されてからすべての商品が値上がりしたとも明かしています。学校長の親戚が経営している学内の美容院を例に挙げると、封鎖前のカラーリングの値段は50元でしたが、封鎖されてから280元に値上がりしました。しかも学校は、学生に毛染めを強制しているといいます。

江蘇南通師範高等専科学校の学生 王勇さん(仮名)
「我々にもどうしようもない。意見を言った学生もいるが、すぐに呼び出された。何人かの学生は、問題点を指摘した結果、共産党書記によって直接事務室に連れて行かれた。彼らはウェイボーのアカウントを削除させられたり、投稿を消すよう言われたりしている。辛すぎる。学校がずっと封鎖されていて学生は何もできない」

吉林農業科技学院は3月中旬に封鎖されてから、感染症対策に混乱が生じたことで多くの学生が交差感染しました。学生たちはインターネットを通じて支援を要請していましたが、学校から圧力をかけられました。学校職員は、学生の家族がパニックになるから感染症が広がっていることは絶対に言えないと明かしています。

上海交通大学も感染症対策として封鎖されていますが、学生は感染者と非感染者を分けずに隔離されており、薬も不足しています。現在、上海の複数の大学がいまだに封鎖管理されており、学生はインターネットに助けを求める投稿をしましたが、削除されました。

山東現代学院は封鎖後、学校側は学生がインターネットに感染状況に関する情報を投稿した場合「アクセス数が千を超えると犯罪だ」と脅しています。

またある学生は、学校が封鎖されてから学院の物価がはねあがり、もともと9元だったインスタントラーメンが33.7元に値上がりしたと明かしています。また、学院内でPCR検査を行う際にも混乱が生じており、千人以上が一度に集まって検査を受けるため、朝から列に並んでも終わるのは午後だとも話しています。

山東現代学院の王芳さん(仮名)
「3月12日にPCR検査を受けるよう通知があった。それで朝からお昼までずっと並んでようやく受けることができた。学校は教室で遠隔授業を受けろと言うが、大教室にはたくさんの人がいる。少ないときで70人から80人、多ければ100人以上もいて、感染するかもしれないと思うと本当に恐ろしい」

吉林省の複数の大学も学生に対し、学校内の感染状況をインターネットに投稿してはならないと警告しています。

3月13日、陝西省西安市の大学でも事前通告なしの学校封鎖が行われ、学生は校内のスーパーマーケットで生活物資を争うように買い求めました。

重慶市では、12日から全市の学校が封鎖管理下に置かれ、数万人が一か所に集められてPCR検査を受けました。不要の外出もできません。

校内放送
「感染症の蔓延状況が非常事態に入ったため、スタッフ全員は、全員を対象としたPCR検査に積極的に協力してほしい。全員のPCR検査をするのは今日一日しかない。今日検査できなかったスタッフは、関連機関に出向いてPCR検査を受ける必要がある」

また別の動画では、ある青年が感染症対策スタッフの目の前で「僕だって家族を養わなければならないんだ!」と泣き叫んでいる様子が撮影されています。

ネットユーザーは次々と、「辛すぎて見ていられない」「もう3年目だ。対策が行き過ぎだ」「私はまだ家族を養う必要がないが、これ以上封鎖が続くと私も頭がおかしくなるだろう」などと投稿しています。

 
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