視聴者からの質問:中国でのキリスト教迫害は続いている?

視聴者の方からの質問に応じて、中国にいるキリスト教徒が直面している現状についてお伝えします。

中国国内におけるキリスト教の教会は、中国共産党が公認している教会と非公認の教会に分けられます。公認の教会は中共当局の指導に沿って、一定の宗教的権利を享受していますが、制限もあります。具体的には、信者は教会での行事に参加することはできますが、他の場所で信仰を実践することはできません。

非公認の教会として挙げられるのは、中国最大規模のプロテスタント・地下教会や家庭教会です。彼らは中共当局による指導の受け入れを拒否しているため、当局から公認されておらず、数十年にわたり迫害をされてきました。当局により、しばしば信者の逮捕や教会の取り壊しが行われています。

先月には、地下教会の牧師に懲役8年の判決が下されました。判決が下された郝志娓(かく・しび)牧師は、中国中部・湖北省出身です。郝氏は中共による指導を拒否したことから、2019年7月に金銭を騙し取ったとして逮捕されました。中共当局の考えを拒否した宗教信者や反体制派を訴えるための罪状として、詐欺罪が適用されることが一般的です。

中国では、共産主義及び社会主義の原則に沿わない信条は、当局から脅威または敵視されるのは避けられない状況となっています。

また、別の牧師にも最近判決が下されました。2019年から拘束されている王怡(おう・い)氏は、懲役9年の判決が言い渡されました。王氏は四川省成都市出身です。王氏の妻も自宅軟禁状態に置かれているとされています。

王氏の教会の信者の一人、任瑞婷(じん・ずいてい)氏は米国に脱出することができました。任瑞婷氏は「中国クリスチャンポスト」の取材に対し、中国共産党の宣伝により、中国では多くの人がキリスト教を邪教だと信じていると語りました。また、任氏は中共を信用できないとし、中国国内でお金を稼ぐ人は誰でも中共による迫害を受ける可能性があると述べました。

 
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