ウクライナ代理出産ビジネス 顧客は西欧と中国

ウクライナ当局は先日、乳児を連れて違法に出国しようとした中国人二人を拘束したと発表しました。ウクライナ検察庁は、乳児は代理出産によって生まれていたが、この乳児の合法的な出国を示すいかなる証明文書も存在しないと発表しています。統計によると、中国人富裕層はウクライナの代理出産ビジネスにとって大きな顧客となっています。

ウクライナ国家国境庁は14日、画像5枚を公開し、中国人二人が身元不明の乳児をウクライナからルーマニアに連れ出そうとしたと発表しました。ウクライナ検察庁は15日、この二人の中国人が首都キエフで生まれた新生児をウクライナから違法に連れ出そうとしたため、当局が拘束したと発表しました。

ウクライナ検察庁は、拘束された中国人二人はキエフに留学中の大学生で、乳児二人は代理出産によって生まれ、出生から3か月も経っていないとし、この乳児を合法的に国外に連れ出すためのいかなる証明文書も存在しないと発表しています。

ロイターは16日、ウクライナは国際的な代理出産の中心地となっており、毎年代理母から生まれた乳児数千人が国外に連れ出されているが、戦争の勃発により多くの乳児が防空壕に閉じ込められ、代理出産産業も危機に直面していると報じています。英サンデー・タイムズは、代理出産の場所にウクライナを選ぶのは一般的に西ヨーロッパか中国の顧客で、その理由はウクライナだと費用を比較的安く抑えられるからだと指摘しています。

戦時中に乳児を違法に国外に連れ出そうとした中国人留学生二人に対し、ウクライナ自由民主連盟(Liberal Democratic League of Ukraine)のアーサー・カリトノフ代表は15日、ツイッターを通じてこの二人がウクライナがロシアからの攻撃を受けているときに、ウクライナから乳児を連れ出そうとした行為は『吐き気を催す』と痛烈な批判を行っています。

 
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