サウジ 対中石油輸出が人民元建てに変更も

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サウジアラビア石油販売をめぐって中共当局と交渉を行っており、中国への石油販売の一部が中国の通貨、人民元で取引される可能性があります。

サウジアラビアは、当時のニクソン政権との合意に基づき、1974年から米ドルだけで石油を取引してきました。

この取引によって、米ドルは世界の基軸通貨であり続けることができました。

現在、世界の石油の8割が米ドルで取引されています。

しかし、サウジアラビアにとって米ドルのインフレは問題です。買い物客が店で商品を買うのに、今、より多くのドルが必要になるのと同じように、サウジアラビアが保有する米国債の価値が下がり、今も下がり続けています。

これは中共にとっても理想的な状況ではありません。なぜなら中共は、米国のように石油を買うために、ドルを印刷することができないからです。

中国は現在、サウジアラビアの石油輸出の25%を占めており、その量は増え続けています。それとは対照的に、米国は1990年代と比べて、ほんのわずかな量しか購入していません。

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