彭帥巡り中国大会中止で減収続く中 WTA過去最大のスポンサー獲得

女子テニス協会(WTA)は、2010年以降10年以上タイトルスポンサーが不在でした。しかし最近、WTA史上最大のスポンサー契約が締結されました。

3月3日、WTAは米医療機器メーカー、ホロジック社と数年間にわたるタイトルスポンサー契約を結んだと発表しました。

ホロジック社は、声明の中で、中国の女子テニス選手・彭帥さんを巡る問題において、WTAの対応に感銘を受けたと表明しています。

昨年11月、彭帥さんが、SNS上で張高麗前副首相から性的暴行を受けたと告発したことで、ここ数か月、彭帥さんの消息が世界的に注目されるようになりました。

告発した後、彭帥さんは、約3週間にわたり消息不明となりました。これには中国共産党の関与が疑われています。

これを受け、WTAは昨年12月に、中国と香港で開催される全ての大会を当面中止すると発表しました。

中国大会の中止は、WTAが放映権料やスポンサー契約において、数億ドルに及ぶ損失を被る可能性があり、中共ウイルス(新型コロナ)によるイベント中止も相まって減収が続いていました。

こうした中、中国でのテニス大会中止から3か月後の現在、新たなスポンサーが現れました。

WTAは、通信機器大手ソニー・エリクソンとの契約が2010年に終了して以来、十数年ぶりにタイトルスポンサーを獲得することになりました。

WTAは、ホロジック社とのスポンサー契約に関する金額について言及を避けたものの、エリクソンとの8800万ドルの6年契約を上回る金額だとされています。

 
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