「中共の台湾侵攻の可能性はない」元中共軍幹部

中国は本当に台湾を侵略しようとしているのでしょうか?中共の脅し文句、戦闘機の上空通過、ウクライナとロシア間の緊張が続く中で、その懸念は当然なのかもしれません。しかし、中共軍の元幹部は、共産党の内部闘争が台湾を武力で奪還する能力を妨げていると指摘しています。

台湾は、中国共産党による侵攻の可能性に備えています。

しかし、元中共軍幹部によると、そのような恐れは不要だといいます。

元中共人民解放軍海軍司令部中佐 姚誠
「中国共産党がこの機会に乗じて台湾を侵略することはないだろう。2022年のこの時期は特にそうだ」

中共海軍司令部元中佐の姚誠(よう せい)氏は現在、米国に住んでいます。

姚氏はその機会がないのは、2022年の北京冬季オリンピックがあるからだと述べています。

その上、中共の習近平総書記は今年の第20回党大会に集中することで手一杯だと言います。

さらに、習近平は争いを望んでおらず、ロシアとウクライナの紛争の火種になることも望んでいないと述べています。ロシアとウクライナの間で大きな紛争が起きれば、中国にも影響が及ぶからです。

中共が台湾に戦争を仕掛ける可能性は、何年も前から続いています。しかし姚氏は、自分の知る限りでは、北京の軍幹部はもはや「同調」していないと付け加えます。

元中国人民解放軍 海軍司令部中佐 姚誠氏
「1つ目は、台湾との戦いに勝てる見込みがないこと。もし負ければ、中国共産党は終末を迎え、(政権は)中国を支配できなくなる。2つ目は、もし戦いに負ければ、多くの死傷者が出るだけでなく、中共の軍事力も大きく弱体化することになる」

姚氏は、中共軍から受け取った内部文書からこのように考えています。

元中国人民解放軍 海軍司令部中佐 姚誠氏
「日米合同軍は、中国の海軍と空軍の大部分を破壊することができるため、大きな損失を被ることになるだろう。次に、戦いに敗れた軍人は、社会からどのような目で見られるだろうか。想像の通り、彼らは面目丸潰れになる。だから、軍内部ではいろいろな噂が流れており、、それが習近平の耳にも入っているのだ」

しかし、なぜ中共軍はそこまで心配しているのでしょうか。

姚氏によると、2018年から中共軍は台湾との戦争の可能性について何度も分析しているが、それらの全てが、一つの結論を導き出しているといいます。それは、この戦争には勝てない、特に米国と日本が介入した場合は勝てないという結論です。

姚氏は、それでも習近平は、台湾を武力で制圧するという強硬な発言を貫くだろうと述べます。

習近平は、三期目続投を果たすために台湾を利用しているのだと指摘します。

〈字幕版〉

 
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