「監獄に入っているのと同じ」閉ループバブル内での感染の可能性に憂慮の声

北京オリンピックの開幕を直前に控え、中共当局は選手と関係者を「世間から隔離」させる、いわゆる「クローズドループ」計画を打ち出しました。

「いったん入ったら出られない」。この恐ろしい説明は、北京冬季オリンピックの「クローズドループバブル」を形容した言葉です。

このクローズドループバブルは冬季オリンピック参加選手とスタッフを北京市民から隔離させるための措置であり、感染拡大を抑える役割を果たすと中共当局は説明しています。

選手、コーチ、随行スタッフ、ボランティアはオリンピック期間中、この「バブル」の中から外に出ることはできません。今回の冬季五輪に参加する外国人関係者は、実際に北京に向かう飛行機に搭乗したときから、非常に厳格な感染症対策が行われているこの「パラレルワールド」に入ってしまったのです。

ロイター社記者 アンジー・テオ氏
「我々は通常、PCR検査が終わったら、セキュリティーチェックを通過してからでなければバスに乗ることができない。このセキュリティーチェックの前に、COVID-19のサンプリング証明を行う必要がある。これは我々がその日の検査を終えたことを確認するためだ」

しかしながら、非常に厳しい対策が講じられたように見えるこのクローズドループシステムが、外国人スポーツ記者の不安をあおっています。

韓国人スポーツ記者 ウンジ・チョ氏
「だれかがこの『バブル』の中で感染したらどうなるのか。広まるのではないか。だれかが感染し、我々もその中に閉じ込められていたら、監獄と同じだ。私は自分が感染するのではないかと心配でならない」

1月23日から、空港とクローズドループバブル内で中共ウイルスへの感染が確認された外国人選手と関係者の数は、すでに200人以上に上り、感染率は中共当局が発表した中国のデータをはるかに上回っています。多くの外国メディアは、中共当局がウイルス検査の結果を操作して、選手の試合参加をコントロールしようとしているのではないかと疑っています。

 
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