「権利の侵食にノー」 カナダでトラックによる大行進

カナダでは1月15日から、米国からカナダに入るトラック運転手に対し、中共ウイルスワクチンの接種証明書の提示を義務付けています。このことを受けて、各地では抗議活動が展開されています。23日にはトラックによる大行進「フリーダムコンボイ2022」が始まり、カナダ全土から首都オタワに向けて出発しました。

カナダは現在、トラック運転手の不足、サプライチェーンの中断、及び30年来最も深刻なインフレに直面しています。

カナダでは、トラック運転手はエッセンシャルワーカーとして、ワクチン接種が免除されていましたが、1月15日から接種証明書の提示が義務付けられました。カナダではトラック運転手の90%近くがすでにワクチン接種済みですが、政府の義務付けは人々の怒りを買いました。

トラックによる大行進「フリーダムコンボイ2022」は、23日に、ブリティッシュ・コロンビア州から出発しました。沿道の州でもトラックや一般車両が次々加わり、29日に首都オタワに集結する予定です。他にも、オンタリオ州ウィンザーからの車列とノバスコシア州エンフィールドからの車列が27日に出発し、オタワに向かっています。

主催団体によると、抗議活動には1万台以上のトラックが参加し、西部チームだけでも2000人のトラック運転手が参加するとしています。

27日、南部からのトラック集団がグレーター・トロント・エリアに到着し、多くの支持者が応援に駆けつけました。

記者
「ここは、グレーター・トロント・エリアのヴォーンミルズです。こちらの車列は、朝8時にウィンザーから出発しました。ご覧の通り、現場では多くの支持者がトラックの運転手たちにエールを送っています」

トラック運転手 ジェームス・スモーカーさん
「このような命令は良くないと思う。 私たちは自由な国に住んでいて、それに慣れている。自分の身体のことは自分で決める、そういうことだ」

支援のために現場に駆けつけた支持者らは、ワクチン義務化は選択の自由を侵害するものであり、トラック輸送は食料と物資のサプライチェーンを確保するために不可欠であると述べています。

支持者 セス・デットマンさん
「みんなの権利を守ることは非常に重要だ。 他人の権利のために立ち上がらないのなら、自分の権利も失うことになる」

支持者 キャリー・ケネディさん
「ワクチンの強制接種はやめるべきだ。 家庭を壊し、中小企業を壊している。 ワクチンが良いとか悪いとか、そういう問題ではない。 このトラック運転手たちは、すべてのカナダ人の権利のために戦っているのだ」

1月26日、トルドー首相は、オタワに向かうトラック集団は「カナダ人の意見を代表していない」と発言しました。 一方、複数の国会議員が、この活動への支持を表明しています。

マーティン・シールズ議員は「カナダのサプライチェーンは非常に重要であり、トルドー自由党政権のワクチン義務化と自由への制限は、あまりにも長く続いている。今は、私たちが自由を取り戻すべき時である」とツイートしました。

各地からのトラック集団は29日にオタワに集結し、大規模抗議活動を展開する予定です。

 
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