食糧難の西安で当局が大量の野菜を廃棄「庶民には届かない」

陝西省西安市では都市封鎖の期間中、深刻な食糧不足が起きていました。しかし、各地から送られた大量の支援物資が当局によって廃棄されていることが住民の動画投稿によって明らかになりました。

1月23日、西安市民が撮影した動画によって、各地から寄付されてきた大量の野菜が廃棄されて山積みになっていることが明らかになりました。

西安市民
「コロナ禍で野菜が手に入らないというのに、見てくれ。箱に入ったままの野菜が全部捨てられている。中を見てみろ。このズッキーニは傷んでいないのに、全部捨てられている。箱ごと捨てられている。どこの誰が寄付してくれたのかも分からない。見ろ。いんげんだ。見ろ。この箱は開封されてもいない。なんてことだ。人間のやるべきことじゃない。これを全部捨ててしまうなんて」

西安市民 鐘さん
「他地域からたくさんの野菜が西安に送られてくるのに、庶民の家には届かない。なぜ私たちは高い野菜を買っているのか。それは西安に支援として送られてくる野菜が多すぎて配り切れないため、結局多くが腐ってしまったのだ」

西安では都市封鎖期間中、各地から送られてくる支援物資は、現地政府の担当部署が一元管理して分配していました。しかしある市民は以前に、一部の野菜はゴミとして処理されたり、倉庫で放置されて腐ったり、現地の政府職員や警察が山分けしたり、現地住民に高値で転売したりしていることを明らかにしています。

西安市民 鐘さん
「野菜だけではない。西安の都市封鎖では、つまり12月9日に最初の感染者が見つかってから、政府は何もしていない」

中国メディアは先日、陝西省安康市民の王軍さんの店舗が3日間店を閉め、西安市民に1万個の丸パンを無償で提供したと報じました。しかしこの丸パンはすべて廃棄されたことが、1月22日に明らかになりました。

西安市民 王さん
「封鎖期間中は本当に大変だった。食べ物を買うのも大変だった。食べ物を無駄にしたら、もったいないと思うのは間違いない。政府高官や指導者層には、食べきれない(ほど食べ物がある)が、庶民の口には入らない。どうしようもない」

西安当局は、1月24日から西安全域を低リスク地域に指定し、通常の外出を許可すると発表しました。

しかし西安市民の王さんは、今もまだ完全には都市封鎖が解除されていないと言います。

西安市民 王さん
「まだ完全には都市封鎖が解除されていない。まだ制限がある。つまり居住区を自由に出ることができ、一部の市場やスーパーマーケットは開いている。だが王翔のあたりの道は、今もゲートがたくさん設置してあって通れない」

西安市民の鐘さんは、自分の居住区は封鎖を解除されたが、集中隔離されている人たちはまだ戻ってきていないと話しています。

 
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