人民解放軍の今年のターゲットは国内?習近平一号軍令に大きな変化

中共の習近平総書記は1月4日、慣例に従って軍事委員会2022年一号命令を発しましたが、今回の命令は過去2年間の内容と大きく異なっています。アナリストは、今回の一号命令で特筆すべきは、中共第20回全国代表大会を前にして、重大な内部闘争の存在を思わせるものだとしています。

習近平総書記は1月4日、中央軍事委員会2022年一号命令に署名し、「訓練開始の動員令」を発しました。これは、中共が2018年に軍事訓練条例改正版を正式に施行して以来、年初の恒例行事となっています。

しかし、今回の一号軍令は過去2年のものから大きく変わっていました。これまで強調されてきた文言「習近平強軍思想を完遂する」が消え、その代わりに「党中央と中央軍事委員会の意思決定と指示を完遂する」が盛り込まれたほか、今年はさらに「第20回全国代表大会を成功裏に開催」が加わりました。

台湾国防安全研究院軍事専門家 蘇紫雲氏
「習近平は三期目続投を見据えたこの状況にありながら、意外にも習近平強軍思想を強調せず、党中央の組織を重点に据えた。これもまた中共内部に比較的激しい派閥の問題が存在している可能性を表している。中共はこれまでずっと、銃口によって政権が生まれると強調してきた。だから軍と銃口を掌握することが重点なのだ」

これについて、今回の件は中共軍の2022年主要任務がもはや海外ではなく国内になったことの表れだとの分析があります。正確に言えば、これは第20回全国代表大会での習近平の三期目続投を盤石にするための措置であり、今回の軍令でも提起された、いわゆる2022年の新たな「闘争情勢の変化」を指してもいます。今年の中共軍の主な目標はもはや「強軍」ではなく、新たな「指示」なのです。

これについて外部からは、今年の軍令はずいぶん短くなったとの声も上がっています。過去2年間の軍令は6段落で構成されていましたが、今年はわずか2段落でした。これについては、習近平が「指示」を際立たせたかったからだろうとの分析があります。

専門家は、習近平の軍の掌握は、多くの将校の配置転換や降格に反映されているとして、習近平は派閥闘争で勝利するために信頼できる人物を探しているのだと考えています。そして最近では、台湾海峡の情勢が緊迫する中、中共東部戦区の人事異動が大いに注目を集めました。

台湾国家政策研究基金会軍事専門家 李正修氏
「この東部戦区は現在、対台湾作戦に特化した重要な戦区となっている。だが実際のところ、中台間の状況はまだ軍事的に対抗するほどではなく、多くの将校の任命を左右するのは基本的にはやはり中共指導者層に忠誠を誓うことであり、これが審査の重点となっている。特にその将校が前政権側の人間なのか、それとも現政権側の人間なのかどうかを踏まえて皮算用しているのだ」

中共指導者層は2022年に、軍のターゲットを海外から国内へと変更し、国内の敵に対し戦いの火ぶたを切る準備をしているとの分析もあります。アナリストは、今年の一号軍令は、第20回全国代表大会の前に出された反習近平派への警告であり、中共上層部の憂慮を表したものでもあると分析しています。

 
 

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