在日中共大使館が地方議会に圧力 議員「新唐人の真相報道は意義深い」

中共当局による新疆ウイグル自治区や香港での人権弾圧をめぐり、日本の地方議会では政府や国会に対して毅然とした対応を求める意見書の採択が相次ぎました。こうした中、在日中共大使館の職員を名乗る人物が複数の地方議会の事務所に対し、「内政干渉だ」として圧力をかけていたことが明らかになりました。

近日、埼玉県の鈴木正人議員が、再度新唐人に対し当時の状況を明かしました。

埼玉県議会 鈴木正人議員
「埼玉県民のウイグル系日本人が親族を人質に、監視され、スパイを強要されているのである。そのほかにも南モングル、チベット法輪功支持者への中国共産党政府の行う弾圧に対する…」

埼玉県議会では7月2日、超党派で提出された「中華人民共和国による人権侵害問題に対する調査及び抗議を求める意見書」が、賛成多数で採決されました。

7月5日、在日中国大使館の政務担当参事官を名乗る人物から埼玉県議会事務局に電話があり、「意見書を作成した人物は誰か」「何人の議員が賛同したのか」などと質問したといいます。

また、「新疆ウイグル自治区は、中国の領土の一部である。地方議会であっても、核心的利益に関わる内政干渉に当たると考える」と主張、さらには、賛成討論に登壇した鈴木正人議員の個人情報も訪ねていたといいます。

埼玉県議会 鈴木正人議員
「私も昨年の7月に、ウイグルの人権問題に関する、埼玉県議会で決議を提案をさせていただいて、皆さんの会派と調整をした後に可決をさせていただいた。その時も、次の月曜日には中国大使館から、賛成討論をした鈴木正人議員というのは、どういうやつなんだと、あいつは何期生なんだという、色々と探りを入れるようなことが、埼玉県の県議会議会事務局に行われた。それからは当然、中国大使館としては、こちらの決議に対して、内政干渉であるというような圧力をかけてきたということがあった」

鈴木議員は、他の多くの地方議会でも、ウイグルの人権問題に関する決議が可決されることを祈っていると述べています。また、中共のこの種の圧力には決して屈しないでほしいと促しました。

埼玉県議会 鈴木正人議員
「中国大使館を名乗るということなので、本当かどうか分からないが、そういったことがあったので、私の方は、こういった決議をあげるに関しては、一切そうした圧力には屈しないということをツイッターに上げたところ、全国の方々から、全世界の方々から、1万6000いいねという、いいねを頂き、7500以上のリツイートも頂いた。そして大紀元に報じて頂いた。これからは、我々のような埼玉県議会が発端になり、多くの地方議会でもこのウイグルの人権問題に関する決議が可決されることを祈っている。また様々な、地方議会に対するこの中国共産党の人権問題のことを取り上げると圧力がかかってくるとは思うが、私どもはそういった圧力には屈しない。そして全国の心ある地方議員の皆様方は、こういったものには絶対に屈しないという思いをもって、これからも活動していただけると信じている」

また、新唐人テレビの報道を通じて、中国の人権に関する真実を世界中に伝えることは大変意義深いことだと述べます。

埼玉県議会 鈴木正人議員
「この新唐人テレビを通じて、真実を知っていただく、それから、この中国共産党による、非常に人権にかかわる大きな問題というものを、世界中で知っていただくということは大変意義深いと思っている」

「新唐人テレビ並びに大紀元の皆様方が、これからも中国共産党の圧力に屈することなく、そして日本の今のマスメディアが真実を伝えないという大きな問題を抱えている中で、しっかりと真実の報道、中国共産党政府が行なっている人権侵害に対しては、毅然とした対応でこれからも行動していただけることを心より期待を申し上げて、そして私どもも、地方議会ではあるが、大きく声を上げて、こうした人権侵害行為が行われないようにこれからも努力をしていきたいと思っている」

 
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