子供らが「殉職烈士」模したゲーム 党への自己犠牲精神を養成か

中国では、幼い子供たちにも、共産主義のために身を捧げるよう教えています。最近、軍事をテーマにしたゲームに参加している中国の子供たちの様子を捉えた映像が、ソーシャルメディアで話題になっています。

子供たちは、人民解放軍の前身である紅軍(中国工農紅軍)の軍服を着用し、「ダイナマイトバッグ」と書かれたリュックサックを背負っています。保護者が付き添い、敵の封鎖を突破することを目標にしたゲームです。

「ダイナマイトバッグ」は、共産党の元軍人・董存瑞の物語に由来していると思われます。董は、「殉職烈士」として中国共産党がプロパガンダに用いる人物の一人です。

董は国共内戦において、ダイナマイトバッグを持ち、自らを犠牲にして国民党軍のトーチカを爆破したと言われています。董存瑞の物語は中国の教科書にも掲載されており、子供たちに共産党のために自らを犠牲にするよう教育する内容が盛り込まれています。

ネットユーザーの中には、このゲームが子供たちに伝えようとしているメッセージに恐れを抱く人もいます。

あるネットユーザーは「日本や欧米では、子供たちに危険から逃れる方法を教えるために避難訓練を行うことが多いが、逆の国もある。子供たちにダイナマイトバッグを持たせ、人間の盾としての役割を担わせるのだ」と投稿しています。

また別のネットユーザーは、「自分の子供に爆発物に見立てたバッグを持たせるなんて、親はどれだけバカなんだ?」と投稿しています。画像を添付して、「チャイルドテロリストの育成法」と揶揄するユーザーもいました。

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