中国の「ゴーストタウン」 ドイツの全人口が住める規模

恒大集団の債務危機問題によって、中国の不動産業界が世界中から注目されています。CNNは最近の報道の中で、中国の住宅市場は長年にわたり供給過剰になっていると指摘しました。

中国では、多くの不動産企業が債務危機に陥り、デフォルト寸前にまで来ています。調査会社キャピタル・エコノミクス(Capital Economics)のアジア担当チーフエコノミスト、マーク・ウィリアムズ(Mark Williams)氏はCNNに対し、その潜在的な原因について、中国の不動産市場は何年にもわたり供給過剰になっているからだと分析しています。

恒大集団の債務危機の発生以前から、中国の不動産市場には数千万件もの空部屋という危険信号が灯っていました。ウィリアムズ氏の試算によると、中国には依然として約3,000万件の売れ残り物件があり、これはドイツの全人口に相当する8,000万人もの人が暮らせるだけの住居が余っている計算になります。

さらに、購入はされたものの実際には誰も住んでいない物件も1億件ほどあり、これは2億6,000万人分の住居に相当すると言われています。

専門家は、需要を超えた過剰な不動産開発は、中国経済の急速な成長に貢献する一方で、これらの開発業者は返済不可能な巨額の債務を抱えてしまい、時限爆弾のようになっていると指摘しています。

 
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