「正しい対中政策を望む」習近平氏 独メルケル首相と電話会談

中国共産党の習近平総書記は、9月10日に行われた電話会談でドイツのアンゲラ・メルケル首相に対し、欧州連合(EU)が「正しい」対中政策をとるように促すことを望むと強調しました。

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会談の中で中共にとって重要なトピックとして取り上げられたのが、新疆ウイグル自治区における人権問題を巡り現在審議が停止されているEUと中国間での包括的投資協定(CAI)です。習近平氏はメルケル首相に対し、同協定の早期発効を望んでいると強調しました。

同投資協定は、EUと中国間のより緊密な経済協力を促進するための条約です。この協定により、より多くの欧州企業に中国市場への参入を促します。同協定の下、中共はEUに対する経済的影響力を拡大させることができます。

しかし現在、同協定が批准されるかどうかについて疑問視されています。現在、EUと中共の関係が緊張しており、EUは中共の当局者に制裁を科しました。これに対抗し、中共も欧州議会の議員5人に報復制裁を発動しました。

中共の官製メディア「新華社通信」は、メルケル首相が同投資協定はEUと中共双方に利益があり、協定の批准に強い意志を持っていると報じています。

両首脳はまた、アフガニスタンパンデミック、中独二国間関係、経済政策、気候変動についても協議しました。

近年、ドイツ国民の間では対中感情が急激に悪化しています。最近の世論調査によると、経済が低下しても中共に対して厳格な態度を示すことに賛成する回答者が多数を占めており、反対と答えた人は20%以下です。

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