「文化大革命2.0」?微博が新たな言論統制を実施

中国版Twitter「微博(ウェイボー)」はプラットフォーム上での言論検閲を強化しています。この数日間で、微博は16万人近くのユーザーのアカウントを停止し、50以上の人気チャンネルを永久停止しました。文化大革命2.0(新・文化大革命)が到来したと言う人もいます。

中国のソーシャルメディア・プラットフォーム「新浪微博」は言論の自由を厳しく制限しています。

微博は8月30日、政府機関や国営メディアの公式アカウントにネガティブなコメントを投稿した場合「トラブルを煽る行為」と見做すと発表しました。

この発表の後、微博は直ちに16万近くのアカウントを停止しました。停止期間は1週間から3か月とされています。その2日後、微博は金融関係のコンテンツを発信するアカウントを標的にしました。

微博は初回の取り締まりで52のアカウントを永久停止しました。

これらは全て、多数のフォロワーを持つアカウントです。そのうち2つのアカウントは100万人、25のアカウントは10万人から100万人のフォロワーを有していました。中国のある住民が所見を語りました。

中国在住の倪さん
「中国は世界で最も厳しい検閲を行っています。少しでも敏感なコンテンツは削除され、ブロックされるのです。金融系コンテンツも敏感な内容に分類されます。中国経済についてネガティブな発言は許されないのです。さらに、中国の株式市場についても否定的なことを口にしてはいけません。全ては安定維持のためです」

また、単に笑いを取るためのアカウントも、金融プラットフォームだと見做されて停止され、多くの人が驚いています。

中国在住の呉さん
「ネット上では今、多くのセンシティブな言葉がブロックされています。例の新浪微博ですが、彼らは1人を取り逃がすぐらいなら、間違って1000人を抹殺した方がいいと思っています。狂気じみています。まるで文化大革命2.0(新・文化大革命)です」

NTDは9月3日、微博の親会社である新浪社に電話したところ、ブロックされたアカウントについて問い合わせたい場合は、自ら所有しているアカウントのパスワードの上3桁を提出する必要があると言われました。

新浪の社員は、アカウントを所有していない者のためにアカウントを調べる権限はないと述べました。

〈字幕版〉

 
関連記事