中国の精神病院で血液検査後に失踪事件が続出 目撃者「臓器収奪の疑い」

米国在住の人権活動家、界立建(かい・りっけん)さんは、2018年に広東省深セン市の精神病院に不当に監禁されていました。当時、界さんは血液検査された人物が失踪する事件を数多く目にし、今に至っても忘れられないと述べています。報道をご覧ください。

界立建さんは中国で、父親が共産党書記に濡れ衣を着せられ投獄されたことで、長年陳情を行っていました。陳情を通して、界さんは多くの陳情者や人権派弁護士と知り合い、香港の反送中デモを支持するといった人権活動を行うようになりました。期間中、何度も拘束され、精神病院にも2回入れられました。2018年に広東省深セン市羅湖区の康寧病院に監禁されていた際、病院ではしばしば強制的に採血が行われていたといいます。

在米人権活動家 界立建さん
「通常の健康診断では、血液は少量しか採りませんが、康寧病院では、ここは精神病院だが、大量の血液を採っていた。通常の身体検査の4〜5倍以上の血液を採取していた」

界さんによると、強制的に血液検査を受けた人々が、相次いで姿を消したといいます。

在米人権活動家 界立建さ
「およそ50日の間、面識のある人のうちの数人が、次々姿が見えなくなった。日中に移送されるのではなく、深夜12時に失踪する。血液検査を受けてから、数日(3〜5日)後に突然失踪する」

界さんは精神病院に監禁されている期間中、クリスチャンの黄さんと知り合いました。のちに、黄さんの同じ部屋の人から、黄さんが失踪したことを知りました。

在米人権活動家 界立建さん
「病院の看護スタッフらが深夜に黄さんを連れて行こうとしていたという。黄さんは『どこにも行かない。どこに連れていくのか』と言って抵抗していたが、その声は徐々に聞こえなくなった。そのスタッフが看護師に荒々しく『注射はしたのか』と聞くと、看護師が注射したと答えた。その後、ベッドのキャスターを動かす音が聞こえ、そのまま運ばれていったという」

このことから、界さんは中国共産党は精神病院を利用して人々から臓器を強制摘出し、臓器売買で巨額の暴利を貪っているのではないかと疑っています。

 
 

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