鄭州地下鉄生存者「もっと早く窓を割るべきだった」

河南省鄭州市で7月20日に発生した大洪水は世界を驚かせています。ダムの放水によって、道路だけでなく、地下鉄の駅や車両も浸水しました。当局は地下鉄での死亡者は14人と発表していますが、あるブロガーは保険会社に勤める友人からの話では、地下鉄車両91両が浸水し、保険会社の賠償金は40億元(約680億円)に達すると言っています。事故発生当時は夕方の帰宅ラッシュの時間帯で、各車両はほぼ満員だったと考えられています。新唐人テレビは、地下鉄の車両に閉じ込められていた鄭州市民の王さんに話を伺いました。王さんは当時の状況を撮影した動画を提供し、恐怖の体験を語りました。

20日午後5時過ぎ、鄭州市地下鉄5号線の列車は海灘寺駅と沙口路駅の区間で、何度も緊急停車しました。

鄭州市地下鉄5号線に乗車していた王均(仮名)さん
「地下鉄に入ると、待たされていた。走行中、臨時停車が何度も続き、ようやく次の駅に着くと、また臨時停車した。水が徐々に入ってきた。(車両の)中には数百人が乗っていたと思う。前の車両3〜4両はほぼ満員だった」

列車の車掌が一度扉を開け、乗客らはトンネル内の歩行者用通路を歩いて前方に進みましたが、またすぐに車内に戻ったといいます。

鄭州市地下鉄5号線に乗車していた王均(仮名)さん
「外に出ようと、トンネルの中をしばらく進んだ。しかしダメだったので、また戻った。それからずっと待つのみだった。どこにも行けなくなり、そのまま閉じ込められた」

車内放送
「現在、臨時停車しています」

その時、車両の中にはすでに水が入り始め、徐々に足首から腰、胸元まで達しました。

鄭州市地下鉄5号線に乗車していた王均(仮名)さん
「みんなは、空気が薄くなってから、ようやく不安を感じ始めた。本当に危険な状態になったのは、その時からだったと思う」

乗客
「外の水の方がもっと高い」

車外の水位は車内よりも高く、車内の空気はどんどん希薄になっていきました。危機的な状況は2時間も続いたといいます。

乗客
「携帯電話の充電が切れそうだ。これは私の最後のメッセージになるかもしれない」

鄭州市地下鉄5号線に乗車していた王均(仮名)さん
「前の複数の車両では、窓ガラスを早めに割っていた。後ろの車両では、座席の下に消火器があるから窓を割ってと繰り返し叫んでも、聞こえなかったのか(窓を割らなかった)。前後の二つの車両では当時はまだ誰も倒れていなかったが、後に後ろの車両では立て続けに多くの人が倒れていった」

王さんは、緊急脱出用ハンマーがなかったため、消火器でなんとか窓を割ろうとしたといいます。後に救助隊が来て、外部から穴を開け、救出されました。

鄭州市地下鉄5号線に乗車していた王均(仮名)さん
「外の水位がゆっくりと下がり、車内よりも低くなってから窓を割り始めた。その時にはすでに多くの人が窒息していた。 最終的になんとか脱出できたが、十数人は死亡した」

王さんは最終的に脱出でき、九死に一生を得ましたが、当時ホームには7〜8人が横たわっていて、トンネル内にも一部の人が倒れていて助からなかったことを思うと残念でならないと述べました。

 
 

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