中共による香港の破壊と外資の撤退

中国はいまや香港を全面的に掌握し、資金の流れを止めて香港の民主派新聞「アップルデイリー」を廃刊に追い込み、今度は選挙制度を通じて議員資格を審査しています。時事評論家の林保華(りん・ほか)氏は、中共は香港の国際金融都市としての地位が失われることもいとわないが、これによって中国自体の経済も影響を受けることになると分析しています。

中共は設立100周年祝賀行事と同時に香港への締め付けを強め、メディアの資金の流れを止めて報道の自由を扼殺(やくさつ)したうえ、多数の香港民主派議員に辞職を迫っています。時事評論家の林保華氏は、中共は過去に100年の恥辱をすすぐと述べたことがあるが、今中共が望んでいるのは香港の核心的価値を「すすぐ」ことだと考えています。

時事評論家の林保華氏
「鄧小平は1980年代に香港人の懸念を晴らすために、『外国人にできたことは我々中国人にもできる』と言った。英国人が香港を漁村から国際金融都市に生まれ変わらせることができたのだから、我々中国人にもできるという意味だ。その後にもう一つ、『外国人にできなかったことも我々中国人はできる』という一文を付け加えた。この『外国人にできなかったことが中国人にはできる』は今、確かに証明された。外国人は漁村を国際金融都市に生まれ変わらせたが、中国人は国際金融都市をこんな姿に破壊できたのだ」

林保華氏は、「中共は香港を破壊し、香港の国際金融都市としての立場を失うこともいとわないが、中国には何の利益にもならない。さらに中国企業が米国で株式上場する場合、中共の政治的介入による規制を受けることが多く、外資は続々と撤退している。中共が党結成100周年を大声で祝うのと同時に、様々な兆候が内部の危機を示している。習近平が『党への永遠の忠義』を声高に叫んだのも、中国共産党中央規律検査委員会が『顧順章一族皆殺し事件』を取り上げたのも、党に永遠に逆らうなという党員への警告だ」と述べています。

時事評論家の林保華氏
「中共はこれまで顧順章事件のことを大きく取り上げてこなかった。なぜ今になって習近平がこの事件に触れたのか。私は習近平が今回大きな危機感を抱いているのだと考えている。世界中が武漢肺炎への責任を追及しており、少なくとも一部の研究者は一部の話を米国に漏らしたはずだ。

中共の戦狼外交が国際社会からの反発を招いた今、習近平氏は中共の「愛すべき」イメージを作る必要があります。林保華氏は、世界からの圧力を受け経済にも影響が及び、一帯一路で莫大な資金を投じたのに回収できる見込みがなく、経済に問題が出る中、中共は統一戦線の笑顔を装っていると述べます。

林保華氏
「中国からたくさんの外資系企業が撤退している。彼ら(中共)は外資を誘致するため、作り笑顔を浮かべてはいるが、実際には彼らの本質は変わってない。つまり狼は狼でしかなく、『優しいおばあちゃんを装った狼』の本質はやはり狼なのだということだ」

林保華氏は、中共はその闘争哲学で若い世代の民族主義者「小粉紅」を育ててきたが、ひとたび戦狼外交に転じたら小粉紅にも支持してもらえなくなると考えています。中共の戦狼外交路線はもと来た道を戻ることはできないため、そのまま路線を継続するに違いないと述べています。

 
 

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