中国の元警官が語る死刑囚からの臓器摘出

米国在住のボブさんは、中国の元警察官でした。最近、新唐人テレビの取材を受けた際に、自身が目撃した死刑囚からの臓器摘出の内幕について語りました。ボブさんによると、死刑執行の現場にはいつも白いワゴン車が待機していたといいます。本日はその背後に潜んでいる産業チェーンについてお話を伺います。

           クレジットカード決済・銀行振込

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「警察部門の仕事で、私は処刑場に行ったことがあり、死刑囚の臓器摘出を目の当たりにしたことがある」

ボブさんは1996年から1999年まで、河南省鄭州市で警察官を務めていました。死刑判決が下された死刑囚を処刑場まで護送したこともあり、当局が行っている「臓器摘出」についても目撃したことがあるといいます。

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「これは自分の目で見たことだが、死刑囚たちは銃殺されてから、処刑場の近くで待機している救急車に似た白い車両に運び込まれ、そこで臓器を摘出される。この目で見たことだ」

ボブさんによると、処刑場には毎回白いワゴン車が待機していたといいます。当初は応急手当用の救急車かもしれないと思っていたが、次第にその用途ではないことに気づいたといいます。

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「あるとき、車両の後部ドアが開いていた。中を覗くと、白衣にマスクと手袋をした2人の医師がいた。真ん中は手術台で、両サイドに白衣の男性2人がいた。手術室の医師と同じ格好をしているが、彼らの仕事は人命救助ではなく、臓器を摘出することなのだ。内部は通常の手術室とは違い、座席も含めて全てが薄いビニールで覆われていた。血液が車内に飛び散るのを防ぐためだ。(摘出)手術が終わると、(死刑囚を)死体袋に入れて、ビニールごと撤去する。だから車内はきれいなままだ」

白いワゴン車は、臓器摘出の一連の流れの一環にすぎません。中国では近年、死刑執行が非公開で行われるため、処刑場の場所が通常外部に知られることはありません。しかし、白いワゴン車は、死刑執行日になると必ず処刑場に現れていたといいます。裁判所との繋がりが見て取れます。

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「裁判官は彼らに情報を提供または場所を教える役割を果たしたのだろう。さもないと処刑場がどこにあるのか、何人処刑されるのか、どの囚人からどの臓器を摘出するのかなど知る由もないはずだ。彼らの目標は明確だった。死刑が執行されると、死体を迅速に救急車に運び、解剖を行う。全ての死体を解剖するわけではない。しかし、どの番号の死体をどの車両に運ぶのか、全部はっきり決められていた。また車の中にいる人も含めて明確な役割分担があり、どの臓器を摘出するのかなど、全部事前に取り決められていた」

白いワゴンと医師はまた、病院との繋がりを物語っています。

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「別の警官から聞いた話では、彼らは血液型のマッチングを行ってから、囚人を特定し、臓器を摘出する。だから、多くの病院の医師も、この種の血液マッチングを含む、ドナーを探すプロセスに関わっていると思う。鄭州での死刑執行の状況から見て、これは完全な産業チェーンを形成しており、各部門が役割を分担して関わっている。刑場の具体的な場所、現場に行って摘出を行う医師の派遣など、すべて前もって段取りされている」

裁判官と医師のほかに、死刑囚を収監する拘置所も産業チェーンの一部です。ボブさんによると、死刑執行日が決まると、拘置所では死刑囚に対し24時間体制の「保護」を行い、健康状態をチェックし、血液凝固を防ぐ注射を打つなど、臓器摘出のための準備作業を行います。

河南省鄭州市の元警官 ボブさん(仮名)
「これは半公開的な産業チェーンである。私が警察に入った1996年から97年、98年あたりまでずっとそうだった。現場での作業、熟練度および相互協力の度合いから判断すると、これは1年、2年で出来上がったものではない。長年行われていて、すでに産業チェーンを形成し、臓器摘出の全体的なプロセスができあがったのだ。裁判官をはじめ、拘置所内の医師、外部のドナーおよび移植を受ける人など、各部門が非常に緊密に連結しており、価格まで明確に決められている」

ボブさんは、中国ではこのようなことが今もなお続いていると考えています。闇市場では臓器が高値で販売されており、巨額の利益に駆られて、これらの人々は職業道徳と倫理を無視していると述べています。しかし、これらのことは、死刑囚本人と家族には通常知らされないといいます。

 
関連記事