中共史上最高位の高官が米国に亡命か

米国メディアはこのほど、中共史上最高位の亡命者が米国防情報局に協力して、米国側に中共のバイオ兵器計画に関する情報などを明かしたと報じました。また、ブリンケン米国務長官は、バイデン政権がウイルスの起源を徹底的に調査する決心をしたと述べました。

米保守派メディアのレッド・ステート(RedState)は先日、メディア関係者の話を引用して、過去最高位の中国人亡命者が米国に到着し、すでに米国防情報局(DIA)に3か月にわたり協力して、米国側に中共の「特殊兵器計画」について明かしたと述べ、そこにはバイオ兵器計画も含まれていると報じました。

また米国陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)は国防情報局に対し、この亡命者から提供された情報は「非常に技術性の高い」ものであることを確認したとも報じられています。

さらに、国防情報局はこの亡命者を保護し、他の情報部門と情報を共有していません。国防情報局上層部は、FBIやCIAなどには中共のスパイが潜入していると考えているためです。

FOXニュースの司会者、タッカー・カールソン氏は、自身のウェブサイトでもこの報道に言及し、武漢の実験室からウイルスが漏れたという話により興味が湧いたと述べました。

ウェブサイト「レッド・ステート」が行った今回の独占報道の信憑性は高いのでしょうか。時事評論家の唐靖遠氏にお話を伺いました。

時事評論家の唐靖遠氏
「現在のところ私たちはこの報道の真偽を確かめることができない。だが私たちが今見ている客観的事実は、米国の主流メディアや世論全体が突然方向転換して、ウイルスが実験室から漏れた可能性が非常に高く、これは陰謀論ではないと言い出したことだ。何らかの事柄が発生したということなのだろう」

「レッド・ステート」は、この亡命者が中共のバイオ兵器計画に関する情報を持っているが、今回の新型コロナウイルスが中共のバイオ兵器だったとは述べていないとしか報じていません。しかし「亡命者から提供された情報の信頼性によって、米国の伝染病専門家であるファウチが突然解任の危機に直面した」との報道は意味深長です。この話をどのように理解すればよいのでしょうか。

唐靖遠氏
「この人物が実在しているのなら、ウイルス由来の確実な情報や証拠を提供した可能性が高い。つまりファウチの以前の態度、つまりウイルスの出所は実験室ではないとする主張は、大きな異論に直面している」

偶然の一致か、元大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)のマシュー・ポッティンガー氏は最近複数回にわたり、米国は良識を備えた中国人研究者に、新型コロナウイルス肺炎の真相を明かすよう頼むことができると述べています。

元大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)のマシュー・ポッティンガー氏(2021.05.30)
「もしウイルスが実験室から漏れたのであれば、中国では誰かが必ずその状況を把握しているはずだ。だから武漢ウイルス研究所の主任の最初の反応は、『これは私の実験室から漏れたウイルスなのか』だった。彼らの声はすべて中国政府システムによって消されてしまった」

すべての矛先が武漢ウイルス研究室に向けられるなか、ブリンケン米国務長官は先日、バイデン政権は新型コロナウイルスの起源を徹底的に調査し、中共の責任を追及すると決心したと述べました。

ブリンケン米国務長官
「我々が徹底的な調査を行う主な理由は、そのようにすることによってのみ、我々は次の伝染病の発生を防ぐことができる、あるいはもっとうまく行うことができるからだ。中共政府は最初から現在までずっと、我々に透明性を示していない」

 
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