深センの75階建てビルで揺れが発生 1万5千人が逃げ出す

中国広東省深セン市の超高層ビルで18日、原因不明の揺れが発生しました。中にいた1万人以上の人々が慌てて避難する騒ぎとなり、辺りは騒然となりました。

ネット上に公開された動画によると、5月18日、中国・深セン市福田区の華強北路にある「賽格ビル(SEG Plaza)」で突然揺れが発生し、ビルの屋上にある避雷針も揺れていたといいます。ビルの中にいた人々がパニックとなり、ビルから飛び出したため、周辺は騒然となりました。

ビルの中にいた人々によると、当時、ビルは10分以上も揺れていたそうです。 また、正午過ぎから微弱な揺れを感じたという人もおり、午後1時過ぎには揺れが激しくなっていたといいます。

情報によると、「賽格ビル(SEG Plaza)」は高さ355.8メートル、地上75階、地下4階建ての超高層ビルで、オフィスや家電販売店などが入居しており、当時はおよそ1万5千人が中にいたとされています。

深セン市の地震観測所や気象部門のデータでは、18日に現地では地震は発生しておらず、事件発生時の風速も強風のレベルには達していなかったと示されています。

専門家グループは、ビルの揺れの原因は不明であるとし、当面は建物に戻らないよう勧告しています。

データによると、2000年に完成したSEGプラザは中国で104番目に、世界では212番目に高い建物です。

 
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