アフリカ大陸に進出するビッグテック

大規模なハイテク投資といえば、シリコンバレーのビッグテックは今までアジアに目を向けてきました。しかし、世界をリードするハイテク企業の一部は、今、新たな市場に焦点を移し、アフリカに大規模な投資を行っています。

GSMAサブサハラ・アフリカ・オペレーション部門長 アキンワレ・グッドラック
「これは、アフリカのテック業界に対する信頼の証だ。アフリカから多くのイノベーションが生まれており、多くのテック系スタートアップ企業が急速に規模を拡大している。また、彼らは多くの財政支援を受けており、これがTwitter、Google、Facebookなどの大手IT企業の関心を高めている」

Twitter社は、最近アフリカ大陸に進出した大手テクノロジー企業のひとつです。

Twitter社はガーナで積極的にチームを構築しており、この動きはガーナのハイテク産業の成長に歓迎されています。

ナダ・バシール(ロンドン):ツイッター社がアフリカ初の拠点を首都に設立すると発表したことは、ガーナにとってどのような意味がありますか?

ユーソラ オウス-エクフル ガーナ共和国通信・デジタル化担当大臣

「Twitter社の参入は、我々のこれまでの取り組みが認められたようなものだ。彼らの来訪を心待ちにしているし、これを機に、他のグローバル企業にもガーナーを本拠地として、来てもらえるようにしたいと考えている」

Twitterと同様に、Googleもガーナの首都アクラに設立されたアフリカ大陸初の人工知能研究所への投資を選択しました。

一方、アマゾンは、2020年に南アフリカでの活動を拡大し、ケープタウンに新たにウェブサービスインフラを立ち上げました。

フェイスブックも、アフリカ大陸での最初のオフィスとして、南アフリカを選びました。2015年にヨハネスブルクに初の拠点を設置し、2020年にはラゴスに2つ目のオフィスを開設しました。

また、マイクロソフトは、アフリカに最初のオフィスを開設してから30年以上が経過しましたが、最近ナイジェリア政府と協力して同国の高速インターネットインフラを開発するプロジェクトを発表しました。

技術系の起業家人口が増加している中、これらビッグテックの投資は、アフリカのデジタル事情だけでなく、日常生活にも変革をもたらすと言われています。

ユーソラ オウス-エクフル ガーナ共和国通信・デジタル化担当大臣
「これにより、お互いの経験から学び、デジタル技術がこの国をどのように切り開き、経済を活性化させ、若者に富をもたらし、より良い生活を提供できるかを知る機会が生まれることを期待している」

Googleと国際金融公社の報告によると、アフリカのインターネット経済は今後大きく成長し、2025年には約1,800億ドル、2050年には7,000億ドル以上の経済効果が見込まれています。

これにより、数百万人の雇用が創出され、教育やイノベーションの分野で新たな機会が生まれる可能性があるとされています。

 
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