中国のロケット「長征5号B」の残骸が地球に落下する可能性

中国は先日、宇宙ステーション「天宮」の建設に向けてコアモジュール「天和」を打ち上げましたが、打ち上げに使われたロケット「長征5号B」のコアステージが、今後数日のうちに大気圏に再突入する可能性が報じられています。中国は、安全な再突入システムを導入せずにロケットを宇宙に打ち上げています。報道をご覧ください。

5月8日から10日にかけて、中国のロケットの残骸が地上に落下する見込みです。ロケットは大気圏に再突入する際に完全に燃え尽きるかどうかは別として、破片がランダムに地球に落下する可能性があります。

ロケットの重さは21トンもあります。通常、不要になった宇宙船の部品は、地球に戻ってくる際に、あらかじめ決められた場所で海に落とされることが多いのですが、今回のものは制御不能なため、その一部は人が住む地域に落下する可能性があります。

このような制御不能のままの再突入は、これまでで最大級のものになりそうです。

中国は4月29日に新しい宇宙ステーション「天宮」の部品「天和モジュール」を打ち上げました。この部品は、「長征5号B」と呼ばれる大型ロケットによって打ち上げられ、軌道速度に乗せることに成功しました。

軌道速度とは、物体が軌道上に留まるために必要な速度のことです。また、地球の重力に抵抗するために必要な速度でもあります。軌道速度に達すると、物体は地球に落ちてくることはありません。

しかし、長征ロケット本体は軌道速度に達していませんでした。そして現在、地球に引き戻されています。

長征ロケットのようなペイロードロケットは、しばしば軌道速度に到達しません。通常は、内蔵されたシステムにより、制御され、指定された安全な場所への着陸が可能です。

しかし、中国の長征ロケットにはこのようなシステムが装備されていないため、長征ロケットはランダムに地球に落ちてくることになります。

米軍のレーダーによると、現在時速16,000マイル(約2万7600km)で移動しているとされています。

米国のニュースサイト「SpaceNews」は、その軌道に基づき、再突入地点が北はニューヨーク、マドリッド、北京、南はチリ、ニュージーランドまでの範囲になると概算しています。

北京政府が非制御式着陸を選択したのは今回が初めてではありません。長征ロケットは2020年にも制御不能のまま、地球に戻ってきています。その時の破片がアフリカの複数の村を襲ったと、アフリカの地元メディアが報道しました。

家屋などが損壊しましたが、怪我人は報告されていません。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの宇宙物理学者であるジョナサン・マクダウェル(Jonathan McDowell)氏は、SpaceNewsに対し、「現在の基準では、制御不能な状態で再突入させることは容認できないと思う。1990年以降、10トンを超える重量物が軌道上に意図的に放置され、制御されずに再突入したことはない」と述べています。

マクダウェル氏は、天和モジュールからロケットが分離した後、制御された状態で軌道離脱を行うように、中国がコアステージを強化することを望んでいると述べました。

このような長征ロケットの打ち上げはこれが最後ではありません。中国は2022年末までにさらに10機のロケットを打ち上げる予定です。

 
 

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