在米中国人研究者夫婦 企業機密窃取で有罪判決

米国在住の中国人夫婦が、企業機密を盗んで中国共産党に売ったとして、米国地方裁判所からそれぞれ30か月以上の懲役刑を言い渡されました。

今年50歳の周宇(しゅう・う)と47歳の陳麗(ちん・れい)は、オハイオ州にあるネーションワイド・チルドレンズ・ホスピタル (Nationwide Children’s Hospital、NCH)の実験室で、壊死性腸炎や肝疾患の治療に有効で、腫瘍の成長や転移を抑制し組織の損傷の修復に役立つエクソソーム(Exosome)に関する研究を行っていました。二人は、最先端の医療に画期的な成果をもたらしたことで名を知られていました。

しかし、二人は病院に知らせず、2015年に中国で会社を設立し、中共の政府機関から資金提供を受けて、エクソソーム(Exosome)の関連製品を販売・提供していました。

周宇と陳麗はそれぞれ2017年11月10日と2018年1月31日に実験室を辞めており、2019年7月にカリフォルニア州で逮捕されました。FBIによると、二人とも罪を認め、260万ドルの罰金を支払うことに同意しました。 陳麗は2月1日に懲役32か月、周宇は4月19日に懲役33か月の判決を言い渡されました。

 
関連記事