ロックダウンのボランティア 70日以上も隔離を強いられる

普通ならボランティアは地域社会に奉仕するため、賞賛されるはずです。しかし、中国では最近、パンデミック期間に地域のためにボランティアをした夫婦が、返って自分たちの財産を失う羽目になりました。

河北省南宮市の趙蘭さん夫婦はパンデミックが始まった頃、地元の住民に食料を届けるボランティア活動をしていました。しかし1月、地元当局によってこの活動は中止させられ、趙さんの夫は70日以上も隔離されています。

趙さん夫婦の住む河北省南宮市では、今年初め、50日間もロックダウンが行なわれていました。

趙蘭(仮名)/河北省邢台南宮市の住民
「住民に食料がないときは、私たちがたくさんの食料を届けた」

しかし1月24日、ボランティア仲間の2人が中共ウィルスに罹ってから全てが変わりました。趙さん夫婦は濃厚接触者とされ、当日午後、強制的に臨時病院に隔離されました。

趙蘭さんは最近ようやく、隔離措置が解除され、帰宅が許されました。しかし、夫の陳海さんは、依然として自主隔離を強いられています。居住区全体が封鎖されるのを避けるため、陳さんは自宅マンションには戻らず、近くの平家で一人で自主隔離を行っており、妻の趙さんが毎日食事を届けているといいます。

陳海(仮名)さん/趙蘭さんの夫

「検査結果はすべて陰性だったのに、70日以上も隔離を強制させられている。妻が心臓発作を起こそうが、家族の誰かが死んでも、結婚しても、外に出てはいけないと言われた」

陳海さんは1月24日に隔離されてから、4日後に風邪で熱が出たため邢台市第二病院に送られ、3月5日に退院しました。

陳海さんは、「熱が下がり何の異常もないのに、いつ終わるともしれない隔離を強いられている」と言います。

そして悪影響は、趙さんの父親にも及んでいます。趙さんの父親は麻雀が好きなのですが、他の麻雀相手は皆、感染を恐れて父親を避けているといいます。

しかし、趙さん夫婦を最も苦しめているのは、地元の政府関係者が亡き娘の形見をすべて処分したことです。

趙蘭(仮名)/河北省邢台南宮市の住民

「私の娘は3年前、白血病のため2歳で亡くなった。彼ら(政府職員)は娘の写真や衣服を全て捨ててしまったのだ。私にとってかけがえのない物だったのに」

趙蘭さんによると、夫婦が隔離された日、消毒を理由に政府職員に住宅の鍵を押収されました。銀行カードや財布、携帯電話、事業者登録証なども全部奪われ、これまでの事業もできなくなったといいます。

夫の陳海さんは退院時に、14日の自主隔離期間が終われば、隔離は解除されると聞かされましたが、14日間が過ぎるとさらに1か月間延長され、70日以上過ぎた今でも外に出ることが禁止されています。

陳海さんが地元の政府関係者に電話をして助けを求めると、相手はかえって激怒し、電話はボランティアのリーダーにかけてから、リーダーから上に報告するように言われたといいます。

陳海さん(仮名)/趙蘭さんの夫

「彼ら(政府関係者)が欲しいのは金と権力だ。庶民が死んでもどうでもいいのだ」

陳さんは、ウイルス検査で陰性と判明しているにもかかわらず、地元当局から中共ウイルスに感染したことを認める協議書に署名することを要求されたと語ります。一旦署名してしまうと、更に1か月自宅で隔離しなければならず、3か月から6か月監視されなければならないといいます。

趙さん夫婦が署名を拒否すると、当局は自宅の前に監視カメラを設置し、監視を強化しています。趙さんは再度検査を受けて、ウイルスに感染していないことを証明すると述べ、当局の不当な監視は違法行為であると非難しています。

 
 

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