ソウルと釜山の市長選 文在寅与党が大敗 市民は公正な選挙を望む

韓国では4月7日、ソウルと釜山の市長選挙が行われました。今回の選挙では、文在寅(ムン・ジェイン)大統領率いる与党「共に民主党」が大敗しました。ソウル市長選は大統領選の前哨戦と位置付けられているため、注目を集めました。ソウルからの報道をご覧ください。

2021年ソウル市長選の投票が、7日午前6時からスタートし、午後8時まで全国に設置された3459の投票所で実施されました。

住宅価格の高騰、土地住宅公社職員による不正な土地取引の問題などにより、与党「共に民主党」の支持率が大幅に下落しました。

対して、野党の「国民の力」は「政権審判論」を打ち出し、政府と与党に不満を持つ市民に投票を呼びかけました。

ソウル市民
「ソウル市と市民だけを考えてほしい。党とか他の方面に影響されないで、市だけを、市の発展だけを考える方法、市の問題点だけに集中してほしい」

ソウル市民
「ソウルの住宅価格を抑えて、皆コロナ(中共ウイルス)で苦しんでいるので、困難な状況を改善できる人が市長になってほしい」

ソウル市民
「誰が新市長になろうと、ソウル市民の生活を実際に改善できる市政を展開してほしい。本人の政治的傾向、或いは所属党の命令、方向に従って市政を行うのではなく、1千万人の市民のための市政をやってほしい」

昨年の総選挙で、国会議員選挙の不在投票で不正が行われたと指摘され、この件について現在訴訟が行われています。今回の選挙でも、多くの市民は公正な選挙が行われることを望んでいます。

ソウル市民
「有権者が望んでいるのは一つ、つまり公正な選挙だ。公正な投票と公正な開票が実現することを望んでいる。票を多く獲得した候補が当選するのが当たり前ではないか」

今回韓国では、ソウル市長選、釜山市長選を含む、21の再選挙・補欠選挙が行われ、1135万人の有権者が投票しました。

 
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