中共元幹部 共産党に希望を失い渡米を決心

中国共産党の統治のもと、中国社会では汚職腐敗と互いに告発し合う風潮が蔓延っています。中共の元幹部春申君(しゅん・しんくん)氏は、新唐人の取材に対し、中共が統治する中国では希望が見えず、政府部門の手厚い待遇を放棄して、単独で渡米しました。彼の話を聞いてみましょう。

かつて中国の市政府に20年以上勤務していた春申君氏は、職場で多くの不合理な現象を目にしてきたと述べました。例えば、市民が役所を訪れ事務的な手続きを申請することさえも、コネがなければなかなか前に進むことができません。

中国市政府の元幹部・春申君氏
「役所で事務的な手続きをしたい場合、直接関連部署に申請しに行くのではなく、その部署に知り合いがいないかをまず考える。事前にその人と食事をしたり、ギフトカードを送ったりして話を通す。それから、事務的な手続きを申請するのだ」

また、中共の統治の下、中国の一般庶民は政府に対し恐怖心を抱いており、政府に不満があっても、報復を恐れて本音を言うことができないと述べています。

中国市政府の元幹部・春申君氏
「例えば反腐敗ャンペーン。相手があなたに不満がある場合、言いがかりをつけてくる。100〜200元(1700円)程度の食事の領収書に目をつけ、説明を求められる。経済的な問題が見つからない場合、男女関係があるかどうか、また仕事のやり方についても調べる。長年の仕事の中で間違いや漏れはなかったのかなど、あらゆることを調べられる」

さらに、上司からの命令により、文化大革命の時のように、同僚を陥れるための情報「黒材料」(文革期の用語)を互いに収集するよう求められるといいます。目的は、相手の弱みを掴み、暴露されるかもしれないという恐怖を利用して相手の言動を制御するためだと述べました。

中国市政府の元幹部・春申君氏
「全員が相手の『黒材料』を書き、会議の時に直接相手を非難するよう(上司から)求められる。しかし我々にも対処方法がある。みんなで食事をしながら、互いをどのように『摘発・批判』するか対策を考える」

春氏によると、政府部門には通報用のメールボックスや電話回線を設け、告発通報を随時受付ているといいます。様々な不条理な制度下で、ついに春氏は中共に対して完全に希望を失い、渡米を決心したと述べました。