内モンゴルの黄河の堤防沿いに大量の豚の死骸 環境汚染への懸念広がる

近日、内モンゴル自治区のダラト旗王愛召鎮で、大量の豚の死骸が発見されました。中国の記者が黄河の堤防沿いで渡り鳥を撮影していた際に、複数の箇所で廃棄された豚の死骸を発見し、一部は水に沈んでいました。現地の人々はアフリカ豚熱で死亡したため廃棄されたのではないかと疑っており、環境汚染への懸念が広がっています。

3月21日、新華社通信発行のジャーナル誌「半月談」は、ウィーチャット(WeChat)の公式アカウントで「衝撃!黄河の堤防に大量の豚の死骸」と題した記事を掲載しました。記事によると、「半月談」の記者が内モンゴル自治区ダラト旗王愛召鎮の黄河の堤防の周辺で多くの豚の死骸を発見しました。一部は堤防の斜面から、一部は道路沿いから、また一部は水の中に沈んでいて、すでに風化されている死骸もあったといいます。

内モンゴル自治区ダラト旗王愛召鎮徳勝営子村 張さん
「黄河から数百メートル離れた下り坂の堤防まで車で運び、そこに豚の死骸を廃棄した。おそらく豚の販売業者だろう。地元ではそれほど多くの豚を飼育していない。ここではアフリカ豚熱が発生していないし、全部監視されているので、死んだ豚を外に投棄するなどできない」

記事によると、王愛召鎮・徳勝営子村から展旦召蘇木・長勝村まで約30キロメートルの黄河の堤防沿いで、「半月談」の記者は5か所で少なくとも26頭の廃棄された豚の死骸を目撃しました。

現地の人々は廃棄された豚がアフリカ豚熱などの伝染病により致死したのではないかと疑っており、環境汚染への懸念が広がっています。

王愛召鎮の黄牛営子村 村民・李さん
「ここの地域では主に羊を飼っている。豚を飼育する人は少なく、1〜2戸しかいない。あの豚は上流で廃棄されたのだろう。皆怒っている。汚染が発生しているかどうかも分からない」

今回の豚の死骸が廃棄されている件について、地元政府は調査中だとしています。

王愛召鎮政府関係者
「現在まだ調査段階であり、すべてが調査中である」

このことが報道されると、ネットユーザーの間で物議を醸しており、廃棄した人物の特定を求める声や水質汚染への懸念、また厳罰を希望する意見などが投稿されました。

 
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