台湾企業は米国を脆弱にする可能性がある=Googleの元CEO

Googleの元最高経営責任者は半導体チップは非常に小さなものではあるが、米国を脆弱にする可能性があると警鐘を鳴らしています。

Googleの元最高経営責任者(CEO)のエリック・シュミット氏は、現在米国の半導体チップを外国に依存しているため、国家安全保障の弱点になっていることを指摘し、米国議員に警戒を呼びかけています。

これらのチップは切手より小さくても、これなしでは携帯電話や、ミサイルのような装置を作ることができず、厄介なことに現在米国は、最先端のチップを台湾の一企業に依存しています。

エリック・シュミットGoogle元最高経営責任者
「最先端のハードウェアを得たければ、何を作るにせよ必ず必要となるものがあるが、それが欲しければTSMCという会社のものを使うだろう。TSMCの製品は他より速いし、優れている」

米国人にとって、TSMCは聞き馴染みのある名前ではないかもしれないが、あなたのiPhoneにも、米国の戦闘機にもTSMCのチップが使われています。チップ製造において台湾のTSMCは最大、最高のメーカーで、ここでは世界全体で製造されるチップの半分以上を生産し、3ナノメートル(nm)の極小チップを作ることができます。

そして、ヌビディア(NVIDIA)社やクアルコム(Qualcomm)社等の米大手チップメーカー、またAppleのiPhoneもチップ製造をTSMCに頼っています。しかしTSMCは、台湾に拠点を置いているため、別の問題が生じてきます。

トム・コットン共和党上院議員(アーカンサス州)
「米国の台湾に対する依存度は、かなり大きく台湾の中共に対する脆弱性もかなり大きい」

中共政府は台湾が中国の一部であると主張し、武力で台湾を支配下に置くと脅かしています。そして最近、中国の戦闘機が数多く台湾周辺で威圧的な飛行を繰り返しています。したがって中共が、台湾に対して武力を行使すれば、米国企業はチップ供給の混乱に陥るでしょう。

米国は1979年に台湾と国交を断絶しましたが、法律により自衛のための武器を台湾に売却することになっています。トム・コットン上院議員は、半導体問題を契機に台湾に対する米国の責任が、浮き彫りになると述べています。

トム・コットン共和党上院議員(アーカンサス州)
「ここからもわかるように、米国民にとって台湾問題は、単に戦略上及び道義上の問題だけではなく、世界で最も重要なチップメーカーを、絶対中共に掌握させてはならないという不可欠な理由の一つでもあるのだ」

コットン氏は、米国内での速やかな半導体増産の努力を支持すると述べています。TSMCは昨年、アリゾナ州フェニックスで1000エーカーの土地を買収し、数十億ドル(約数千億円)を投資して、半導体工場を建設中です。

連邦政府機関も、半導体サプライチェーンの脆弱性を見直し、ギャップを埋めようと努めています。