高齢者施設の感染による死者数の隠蔽疑惑 ニューヨーク州知事が弾劾に直面

高齢者施設での中共ウイルスによる死者数を過少報告した疑いで、民主党のクオモニューヨーク州知事が弾劾に直面しています。さらには複数の民主党議員が立ち上がってクオモ知事を告発する展開となり、注目の的となっています。

ニューヨーク州の下院共和党は2月18日、クオモ知事が隠蔽したとされる高齢者介護施設での中共ウイルスによる死者数の証拠収集のため、弾劾委員会を設置すると発表しました。

ニューヨーク・ポスト紙は2月11日、クオモ知事の秘書メリッサ・デローサ氏が、電話会議の中で民主党議員に対し、クオモ知事は当時のトランプ政権から責任追求を回避するために高齢者施設での本当の死者数を隠していたことを認めたと報じました。

ニューヨーク州が最初に公表した高齢者施設での死者数は8,500人でした。しかし1月28日、ニューヨーク州レティシア・ジェームズ司法長官は、州政府は死者数を少なくとも半分の過少報告をしていると指摘する報告書を公表しました。これを受け、州は介護施設での死者数を15,049人に修正しました。

デローサ氏は12日、声明を出し釈明しましたが、同じ会議に参加していた民主党のロン・キム下院議員がニューヨーク・ポスト紙の報道が事実であることを証明し、クオモ知事を批判しました。キム議員はさらに、クオモ知事からその後電話があり、隠蔽工作の協力を求められた上、「君は破滅するだろう」と脅されたと公の場で述べました。

ニューヨーク州のロン・キム下院議員(民主党)
「彼は私をひどく叱り付け、私のキャリアは終わると怒鳴りつけた…」

これに対して、クオモ知事の事務所はキム議員の主張は嘘であると否定しました。

ニューヨーク市 ビル・デブラシオ市長
「それは、アンドリュー・クオモ氏の典型的なやり方だ。ニューヨーク州の多くの人がそのような電話を受けている。(クオモ氏の)いじめは今に始まったことではない」

ニューヨーク市のデブラシオ市長も18日、キム議員を完全に信用すると公に発言し、高齢者施設での中共ウイルスによる死者数をめぐるスキャンダルに対して、徹底的に調査するべきだと述べました。

米第45代大統領のドナルド・トランプ氏は、17日のNewsmaxのインタビューで、同じ民主党同士が相手を告発するという行動は、「尋常ではない」と述べました。

米国在住の経済学者、何清漣(か・せいれん)氏は、これは左翼の政治闘争の特徴であると指摘しました。政治闘争運動において、まず、外敵に対する段階的勝利が達成されると、次の標的は、利用していた「手下」に向けられ、内部の粛清が行われる。これは左翼の常套手段だといいます。

何清漣氏はツイートで、「左翼は常に敵を探しては路線闘争を発動するが、これは生まれ付きの病気なのだ」と述べています。

ニューヨーク州共和党委員会のニック・ラングワーシー(Nick Langworthy)委員長は18日の記者会見で、FBIとブルックリン連邦検察官事務所がクオモ政府への調査を開始したことを明らかにしました。