ドイツでも中共メディア「CGTN」の放送停止

英国の通信大手ボーダフォンのドイツ法人は、2月12日、英放送通信庁(Ofcom)が中共メディアCGTNの「放送免許」を取消したため、CGTNのドイツでの放送を停止すると発表しました。

ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州ドイツ監視管理当局のスポークスマンは、中国のCGTNはもはや有効な放送免許が無いと述べました。

「国境を越えるテレビジョンに関する欧州協約(European Convention on. Transfrontier Television)」によると、テレビ局は、加盟国のいずれかが放送免許を取得していると、他のすべての加盟国で放送権利を有します。CGTNのドイツでのこれまでの放送許可は、英国の免許に基づいたものなので、英国での免許停止に伴い、ドイツでのCGTNの番組放送も直ちに停止されました。このことは、欧州全域でCGTNの番組放送が停止される可能性があることを意味します。

2月4日、英放送通信庁は、CGTNの放送免許を取消しました。その理由について、英放送通信庁は「公平性と正確性に関する苦情の調査結果で、CGTNの営業許可の持ち主はスターチャイナメディアだが、CGTNの番組編集権は無く、CGTNは中共に支配されていると判断した」と述べました。

中共国家ラジオテレビ総局は2月12日、免許取消しへの報復措置として、中国と香港でのBBCの番組放送を禁止しました。

欧州連合(EU)は13日声明を発表し、BBC国際放送の禁止を解除するよう中共当局に呼びかけました。EUは、中共のこの行動は「中国における情報伝達と言論の自由をさらに制限している」とし、中国の憲法と世界人権宣言に違反していると指摘しました。

EUは声明の中で、BBCの香港での放送禁止は「香港の権利と自由をさらに侵食することになる」と示しました。


NTD Japan

 
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