和碩の中国子会社で1,000人規模の抗議デモ 上海に続き江蘇崑山でも

昨年末、米アップル社のiPhone等電子機器の製造請負会社・世碩電子の江蘇省崑山工場で働く1,000人以上の従業員が、給料未払いの問題について訴えるため、崑山市政府の前に集まり抗議デモを行いました。当局は多数の警官隊を動員して鎮圧し、多くの抗議者が殴打され、拘束されました。

世碩電子の従業員・王さんは1月4日に新唐人の取材を受けた際に、昨年末から給料未払いの問題を巡り数回にわたって抗議してきたが、今だに支払われていないと話しました。

世碩電子の従業員・王さん
「臨時従業員の生活は大変苦しい。世碩電子に給料が差し押さえられている。流した汗に対価がなく、どのように生計を立てればいいか分からない。政府官僚と会社は結託しているため、抗議しても改善につながらない。我々臨時従業員は惨めすぎる」

Twitter上には現場の様子が撮影された多くの動画が投稿されています。ある動画内では、昨年末に1,000人以上の従業員たちが世碩電子の崑山工場に集まり、大声でスローガンを叫ぶなどして、未払い給料の請求を訴えていました。

別の動画では、1000人以上の従業員が給料未払いの問題について陳情するため、崑山市政府の前に集まりました。当局は警官隊を派遣して抗議者たちを取り囲み、スピーカーを抗議者たちに向け、直ちに解散するよう警告しました。
多くの抗議者が警察に拘束され、また多くが殴打されました。現場は混乱に陥り、多くの抗議者は恐怖により、その場に立ち止まり周辺の様子を伺うなど、事態は緊張状態となりました。

昨年12月19日には、iPhone等電子機器製造請負会社・昌碩科技(GNDC)上海工場でも、勤務地異動問題を巡り、およそ1000人規模の抗議デモが発生しました。

上海の昌碩科技と江蘇省崑山市の世碩電子は台湾大手電子機器の受託製造サービス企業・ペガトロン(和碩聯合科技)の中国子会社です。

昌碩科技の従業員・李寧(り・ねい)さんは、抗議デモの原因について一部の労働者が世碩電子の崑山工場に派遣されたことが引き金になったと述べました。募集の際に、2か月の労働時間で報奨金1.1万元(約16万円)の支給を条件として契約したが、江蘇省崑山工場に派遣された労働者たちは、結果的に給料も報奨金も受け取ることができなかったといいます。

昌碩科技の従業員・李寧さん
「我々は去年10月に採用された。昌碩科技の上海工場での受注量が大幅に減少してから、我々は強制的に世碩電子の崑山工場に異動させられた。この2社はグループ企業だ。崑山工場に異動させられた後、一方的に解雇され、給料も報奨金も支給されないまま離職させられた」

李寧さんは、会社に騙されたと感じ、未払いのままである給料と報奨金を請求するため、抗議をしていると述べました。