左翼の政変を見透す 世論で政権を乗っ取る五つのステップ【世界の十字路】

トピック二:左翼の政変を見透す 世論で政権を乗っ取る五つのステップ

私たちの番組をご覧になっているみなさんはご存知かと思いますが、私たちは「共産党を見透す」という、主に中共の各種の戦術、計略や本質を分析する特別番組も制作しています。しかし、最近は米大統領選に関する報道のため、しばらく更新できていません。

アメリカの大統領選を機に、今回は「左翼による政変」についてお話ししたいと思います。私たちの番組では、米国の左翼が、政治、メディア、司法、外国勢力など、あらゆる力を動員して、全面的に不正を働いているため、単なる不正選挙ではなく、「選挙クーデター」であると何度も強調してきました。

今回の米大統領選では、極左勢力が世論を使って特殊戦術を展開しています。政権奪取のための5つのステップを実行していることが分かったので、「世論で政権を乗っ取る5つのステップ」と称しましょう。この5つのステップの英語の頭文字を取ると、「3DCR」です。これはどういう意味でしょうか?

第一ステップ「D」:先に勝利を宣言し 気勢を上げ相手を圧倒する

最初のDは、「Declare the winner」の Dで、先に気勢を上げて勝利を宣言し、相手を圧倒します。今回の選挙は11月3日に行われましたが、選挙の過程で数々の疑惑や物議を醸し出しました。複数の激戦州が突然票の集計を停止しただけでなく、再開された時には、バイデン氏の得票数が異常に増えて急上昇しました。トランプ氏も、何度もデータのグラフを提示し、不正投票について疑問を呈しています。
 
その後、不正投票に関するさまざまな情報や証拠が次々と浮上し、トランプ陣営は各地で立て続けに法律訴訟を起こしています。しかし、米国の主流メディア、つまり左寄りメディアは、選挙の最終結果がまだ出ていないにもかかわらず、11月7日にバイデン氏の勝利を発表しました。その後バイデン氏も自ら「大統領当選者」だと宣言しました。
 
しかし、これらの左翼政治家と左翼メディアは、投票集計がまだ終わっておらず、選挙の不正に関する訴訟も進行中であるにも関わらず、先を争ってバイデン 氏が当選したと宣言しました。このような民主主義のプロセスや法の支配に違反する異様な行為は、アメリカの政治上では極めて稀です。
 
8日、連邦選挙委員会の委員長が選挙で不正行為があったと発言したにもかかわらず、それでも左派は「バイデン勝利宣言」の主張を止めませんでした。フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアも、言論統制を行い、バイデン氏が「米大統領選挙の予想当選者」と宣言しました。
 
言い換えれば、第一ステップは、気勢を上げてバイデン氏の勝利を主張し、さらにマスメディアやソーシャルメディアなど各種世論チャネルを使って、バイデン勝利の雰囲気を造り上げることです。そして、反対の声や疑念の声を全てブロックして、一方的な言論を通して「バイデン勝利、トランプ敗北」のイメージを人々の心に定着させていくのです。

第二ステップ「D」:全てを否定し、最後まで否定し続ける
 
第二ステップもDで、「Deny everything」、つまり全てを否定し、最後まで否定します。簡単に言えば、すべての告発と疑惑を否定し、死んでも認めないということです。
 
投票日の当日から、複数の投票用紙が届いた、死人が投票した、有権者でない人が投票した、投票していないのに投票済みになっていたなどの不正行為が指摘され、疑問の声が上がりました。しかし、左翼メディア、ニュースキャスターや専門家たちは、ひたすら「根拠がない」「証拠がない」と主張し、全面的にこれらの告発と疑問点を否定しています。

バイデン氏の元上司でもあるオバマ前大統領も先日、トランプ陣営が告発した不正は「実際の証拠」はないと批判し、今回の選挙には違法や不正はないと主張しました。国土安全保障省の傘下組織の長官までが「米国史上最も安全な選挙」だと主張しています。はっきり言って、トランプ陣営と有権者がいかなる疑惑と証拠を提示しても、左派陣営はすべて最後まで否定し、反対の声はすべて抑圧するのです。

第三ステップ「D」:他人をけなして信用を毀損する
 
第三ステップのDは、「Discredit others 」、他人を貶し、信用を毀損します。これはどういう意味でしょうか?つまり、異議を唱えるすべての人に対して世論攻撃を行いますが、それは、捏造かもしれないし、誇張された中傷かもしれません。これを口実に相手の信用を破壊し、彼らの発言の信憑性を低下させることが目的です。

例えば、ペンシルベニア州の郵便局に勤めていた内部告発者のリチャード・ホプキンス(Richard Hopkins)氏はペンシルベニアの郵便局長が11月3日以降に届いたすべての票に11月3日当日の消印を押すよう命じたことを告発しました。局長は無効のはずの郵便投票を「復活」させましたが、これは不正行為への関与に等しいのです。

世界的に有名なワシントン・ポストが直ちに匿名のソースを引用して、ホプキンス氏の告発は真実ではなく、でっち上げだと主張し、彼はこの告発をすでに撤回したと報じました。

ホプキンス氏は再び動画を通して、公に顔を出し、彼の告発は真実であり、彼自身も告発を撤回してないことを強調しました。彼はワシントン・ポストの捏造報道を批判したうえ、自身が真実を話したため、連邦政府関係者から脅迫を受けたことをも暴露しました。
 
ワシントン・ポストはなぜこれらの虚偽の報道をしたのでしょうか? つまり、スクープの信憑性を否定することで、内部告発者の信用を損ない、バイデン陣営への殺傷力を減らすためです。

第四ステップ「C」:対戦相手の告発に対して攻撃を発動する
 
第四ステップはC、「Counter-allegation 」です。反撃を仕掛けて相手を攻撃することです。左翼は相手の告発の信憑性を弱めるだけでなく、同時に別の戦線を見つけて、新たな攻撃を開始します。一方では、相手の信用を弱め、他方では相手と外界の注意力をそらし、視線と焦点をそらすのです。

例えば、最近米メディアは、トランプ氏が離任すれば、多くの司法訴訟に直面する可能性があると声を揃えて言っています。これら世論は、「トランプ氏は法律による処罰を恐れて敗北を拒否している」「トランプ氏は人に隠している目的がある」から、大統領の権力を手放そうとしないのだと暗に示唆するのが目的です。
 
これらの報道の目的は、彼には敗北を拒否する下心があると攻撃して新たな戦線を作り、焦点をそらすことです。それと同時に、トランプ氏の人格をさらに貶め、それによってトランプ陣営の選挙不正疑惑の告発の正当性と信憑性を損ねることが目的なのです。

第五ステップ「R」:繰り返し注ぎ込む

第五ステップは「R」、「Repeat、repeat、repeat 」、何度も繰り返して注ぎ込むことです。簡単に言えば、メディアは前述の四つのステップを終えた後、自分の持論と主張を繰り返し注ぎ込むのです。つまり「バイデンが勝った」、「選挙に不正はなかった」と繰り返し強調するのです。
 
例えば、イギリスの左派メディア「ガーディアン」はわざわざバイデン氏の誕生日を祝い、バイデン氏は米国史上最高齢の新大統領になると述べました。また、ニューヨーク・タイムズはさらに「バイデン氏が就任したら米国経済がよくなる」などと公言し、「バイデンが勝者だ」「バイデンの勝利はすでに決まっている」ことを世界にアピールしようとしています。
 
ここまで見ると、左派陣営の世論戦に二つの重要なポイントがあるのがわかります。第一に、伝えたい発言や嘘を最大化すること。第二に、全ての反対の声を黙らせ、嘘を暴こうとする者をすべて排除することです。
 
ナチス・ドイツの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスはかつてこう言いました。「嘘は1000回繰り返しても、真理にはならないが、1000回繰り返されても、誰も暴くことが許されなければ、多くの人はそれを真理として受け入れるようになる」

お分かりになったと思いますが、アメリカの左翼、ドイツのナチス、中国共産党、ソビエト連邦共産党などの全体主義体制はすべて同じ考え方をしています。すべては嘘とプロバガンダに基づいた世論戦で人民を欺き、敵を倒し、政権を奪い、彼らの全体主義暴政への道を一歩一歩実現するのです。
 
では、もう一度繰り返します。アメリカにおける左翼のクーデタ的な世論戦には大体5つのステップがあり、「3 DCR」モデルに集約できます。
 
第一ステップは、Declare the winner。先に気勢を上げてバイデン勝利を宣言し、世論の主導権を握ること。
第二ステップは、Deny everything。すべてを否定し、最後まで否定し、不正選挙に関する外部のすべての疑惑と疑問点を認めないこと。 
第三ステップは、Discredit others。他人を貶めて、その信用を破壊し、すべての内部告発者や抗議者を中傷し、彼らの信用を損なうこと。 
第四ステップは、Counter-allegation。反撃を仕掛けて相手を攻撃し、敵に対して新しい世論の攻撃を発動します。新たな世論の戦場を作り、それによって外界からの視線をそらし、相手を疲弊させること。 
第五ステップは、Repeat、repeat、repeat。繰り返し宣言し、繰り返し注ぎ込む。嘘も繰り返し言えば、真実となり、暴くことを許さなければ、更に多くの人が信じるようになるのです。
 
では、今日はここまで。ご視聴ありがとうございました。また次回お会いしましょう。

 
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