ペンシルベニア州で大統領選に関する公聴会 トランプ大統領も電話で参加

ペンシルベニア州共和党議員は25日、大統領選挙不正に関する公聴会を開催しました。トランプチームのジュリアーニ弁護士は公聴会に出席し、ペンシルベニア州の議員に対し憲法で規定された責任を果たし、自身で選挙人を選出するよう促しました。トランプ大統領も電話を通じてスピーチを行いました。

25日の公聴会でジュリアーニ弁護士は、米国憲法第12条改正案によって州議員には特殊な状況においてはその州の選挙結果を考慮せずに自身で選挙人を選んで投票する権利が与えられると述べました。

トランプチームのジュリアーニ弁護士
「これはあなた方の権利であり、あなた方の責任だ。議会のその他の議員、共和党と民主党の支持者に対し、彼らの州の人々のためにそのようにし、米国のためにそのようにするよう説得してほしい」

ペンシルベニア州議会の上院と下院は現在共和党が過半数を占めています。米国の各州の選挙人チームは12月14日にそれぞれの州で投票を行います。

公聴会の途中で、当初は出席する予定だったトランプ大統領は電話でのスピーチを選択しました。

トランプ米大統領
「今回の選挙は不正選挙だ。我々はそれを許すことはできない。今回の選挙は必ずひっくり返さなければならない。なぜなら我々がペンシルベニアで大きな勝利を収め、その他のスイングステートでも大勝したからだ」

民主党所属のペンシルベニア州の州務長官、キャシー・ブックバー氏は以前に、この州で選挙結果を覆すほどの大規模な不正が行われたという証拠は見たことがないと述べています。

一方ジュリアーニ弁護士は、ペンシルベニア州の67万2000票もの投票用紙に問題があると指摘しています。フィラデルフィアのいくつかの場所では、共和党の選挙監視員が郵便投票された投票用紙の開票作業の立ち合いを許可されませんでした。このプロセスでしか、封筒に記された有権者の氏名を照合することはできません。それが終わると無記名の投票用紙がシステムに入力され、有権者を確認することはできないためです。

ジュリアーニ弁護士
「これは一回きりの作業だ。あなたが証拠となる情報の含まれた封筒と投票用紙を分けてしまった時点で、あなたが投票用紙と分けたその時点で、二度と確認できなくなる」

公聴会には複数の共和党の選挙監視員が証人として出席し、彼らが目撃した選挙での異常な状況について述べました。

ペンシルベニア州共和党監視員で証人となったジャスティン・クゥエダーさん
「数十万もの郵便投票に対し、何の民間監督も行われなかった。封筒を開封するというこのプロセスに対し、どの監視員も監視を許可されなかった」

ペンシルベニア州共和党監視員で証人となったキム・ピーターソンさん
「我々は(集計員から)一番近い距離でも20フィート(約6メートル)離れていて、封筒や投票用紙を、そしてそれらが積み重ねられている場所を見ることはできなかった。我々は見ることが許されているはずのことすべてを見ることができなかった」

ペンシルベニア州に続き、アリゾナ州とミシガン州の州議会でも、11月30日と12月1日に大統領選に関する公開公聴会が開催される予定です。

 
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