ベトナムに中国人技術者が多数入国 企業移転に伴い

あるネットユーザーが、多くの中国人がベトナムで仕事をするために、中国とベトナムの国境「鎮南関(友誼関)」を越えてベトナムに向かっているとインターネットに投稿しました。現地住民は、国境を越えたのはすべてベトナムに移転してきた中国企業から派遣された技術者や管理職だと明かしています。別のネットユーザーは、中共は現在ベトナムとの国境地帯に数百キロメートルにわたる高さ2メートルの国境壁を建設中で、その目的は国民が逃亡するのを防ぐことだと投稿しています。

10月20日にインターネットに投稿された動画には、多くの中国人がスーツケースを持って中国とベトナムの国境「友誼関」を超えてベトナムで働く準備をしている様子が撮影されていました。約900人の中国人技術者がハイテク企業からの招へいに応じて国境を越えてベトナム入りしていることも伝えられています。

友誼関から毎日旅行客を乗せている運転手の劉さんは、出国者はインターネットで申請して審査を通過する必要があり、さらに核酸検査の結果が陰性だった場合のみ通過が許されると語っています。また現在、申請費用が非常に高くなっていて、個人がベトナムに渡る際の仲介費用には高額の隔離費用が含まれているため、個人でベトナムに行く人は少ないとも明らかにしています。

運転手 劉さん
「今、多い日だと一日当たり数百人が国境を超える。少ない時には誰もいない時もある。彼らは仕事を探しに行くわけではない。中国企業がたくさん移転してきて系列工場をベトナムにオープンしてそれからそこに人を派遣している場合が多い。技術職とか管理職とかだ」

事情に詳しいあるネットユーザーは、彼らはラックスシェア(立訊精密)や南寧富桂精密(フォックスコン)、ベトナム電池科技(ビナセル VinaCell)、徳利(ベトナム)といったベトナムのハイテク企業に招聘された人たちだと明かしています。

現地に住む別の人物も、中国人が仕事で大勢ベトナムに来ており、彼らはすべてベトナムに工場を構えた企業から派遣されて来たのだと述べています。

現地住民
「彼らはすべて会社に所属している。会社に所属している人の場合は申請し、それから核酸検査を受ける。数百人はいるだろうが、数日に一回のことだ。個人の場合は仲介業者を探さないといけない。少なくとも1万元くらいで値段が高い。まるで疫病を運んだ罰金のようだ。今密入国したら投獄される。取り締まりが非常に厳しくなっている」

ある動画によると広西チワン族自治区の国境地帯で現在高さ2メートルの国境壁を建設中で、今後は全国の国境線44,000キロメートルすべてを壁で囲むことが計画されています。中共はウイルス侵入防止のためだと宣伝していますが、ある事情通は、米国が国境壁を建設するのは外国人の密入国を防ぐためだが、中共の場合は自国民が逃げ出さないようにするためだと指摘しています。

 
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