中国失業深刻化 内需低迷=中共発表データに留意  【世界の十字路】

こんにちは。タンホーです。
今日は中国の経済についてお話ししたいと思います。

トピックス:中国の失業率が上昇、内需が低迷し経済危機に陥っている
 
米中貿易戦争が続くにつれ、外国企業の中国撤退、生産拠点の海外移転や、コロナ禍により、海外からの受注が停滞し、国内企業は稼働停止、破綻に追いやられました。そのためリストラや賃下げが加速し、経済は深刻に落ち込んでいます。さらに今年夏、長江流域及び周辺地域は深刻な水害に見舞われ、民間企業が膨大な損失を蒙ったことで、ますます中国への投資は冷え込んでしまいました。

中共官制メディアはこれらのネガティブな情報を否定しており、返って、今年下半期における中国経済は6%まで成長すると声高く報じています。なぜなら、習近平氏は今年中に全面的に「脱貧困し、小康社会(一般レベルの生活ができる状態)を実現する」と度々強調していることから、せめて人々に見せる経済的データは良い数字でなければなりません。このデータで、より多くの外資を誘引することができます。

多くの海外メディアは中共の罠にはまってしまったようです。最近、多くの海外メディアに取り上げられた「世界経済成長の見通し」のデータを見ると、中共ウィルスの影響で、2020年7月~9月期の予想では、各国がマイナスの成長が続く中、中国だけが5%強とプラスの成長となっています。

報道によると、中国の回復は製造業の比率が高いためであり、中国のGDPの約4割は製造部門で、輸出は9月に前年同月比9.9%と一年半ぶりの高水準となったといいます。もちろん、海外の報道は中国当局が発表したデータに基づいたものです。

中国政府統計の信憑性が低いため、中国と緊密な貿易関係にある台湾政府の発表から、真相を探ってみました。
中共ウィルス感染が全世界に拡散する中、中共は早々と「仕事と生産の再開」を宣言し、感染の収束をアピールしました。実際のところはどうなんでしょう。

台湾の全国産業連盟が10月5日に発表した最新の調査報告によると、中国に投資する台湾企業のうち、稼働率が70%以上に回復したのは、5割未満で、1割の企業は操業停止のままです。また、8割弱は今後2年間、中国での投資を控えるとしており、3割弱は生産拠点またはサプライヤーチェーンを台湾に戻すか、東南アジアへの移転を検討しています。対中投資する台湾企業を対象としたこの調査から、中国経済の先行きは楽観視できるものではなく、投資意欲は低下しており、企業全体の中国離れが進んでいることが読み取れます。つまり、ますます就職機会がなくなり、中国が直面している失業危機が深刻化することを意味します。

中共当局と官制メディアの情報操作は日常茶飯事です。10月9日、比較的正直者とされる李克強総理の国務院常務委員会会議での発言に注目しました。李氏はこう強調しました「現状では雇用を維持するのが難しい」「雇用の維持は経済ファンダメンタルズの安定につながる」。また、緊急対応の課題をいくつか挙げました。

1.雇用市場を守り、失業問題と企業の救済に取り組む
2.大卒者の就職・起業・技能研修を実施する
3.出稼ぎ労働者の雇用・起業への支援を強化する
4.貧困層、被災者の雇用を守る
 
このことに言及したのは、中共の政策を宣伝するためではありません。中共の政策を「逆の解釈を理解すれば、真実が見えてくる」というコツを教えたいからです。すなわち、実際の状況は、

1.雇用が低迷し、多くの企業が経営難に陥っている
2.大卒者が就職氷河期に差し掛かっている
3.出稼ぎ労働者の失業問題が深刻
4.コロナ禍、洪水により多くの人々が職を失った

今後、失業の波は経済に大きな影響を及ぼすでしょう。今後半年から1年の間に、中国は3つの大きな難題に直面すると思われます。

課題1:中共ウィルス感染が再び拡大する

NTDTV(新唐人テレビ)が9月末の番組で紹介したとおりです。中国の感染症専門家、鐘南山と張文宏の両氏がそろって、コロナ禍は今年冬季に再来し、「今後1年間は続く」と予測しました。10月始めの大型連休で、中国各地では観光客があふれました。無症状感染者がウイルスをばらまき、全土のパンデミックが懸念されています。

課題2:トランプ米大統領が再選された場合、米中経済の分離が加速化し、追加関税が強化される
 
中共ウィルスに感染したことで、中共への怒りが増幅したトランプ氏は10月8日、このことを明言しました。そうなると、外国企業の中国撤退に拍車がかかります。さらに、トランプ氏が施行した、ファーウェイやSMICなどの中国主力テクノロジー企業への技術封鎖の制裁により、中国ハイテク産業の凋落は必至です。したがって、中国の失業問題がいっそう悪化することが予想できます。
 
課題3:中共指導部の権力闘争がさらに激化し、内部分裂が起きる
 
派閥闘争が党内の致命的な分裂を招き、全国規模の政治・武力闘争に発展する可能性も否めません。

今日はここまでにします。次回のトピックスは、[中国共産党を解析]  中共機関メディア、危険な武器です。乞うご期待ください。