今も続く反体制派の「失踪」 ノーベル平和賞候補の高智晟弁護士の失踪から3年【禁聞】

共産党政権の統治下にある中国で、誰かが「失踪させられ」たり「死亡させられ」たりすることは珍しい事件ではなくなりました。反体制派や人権派弁護士はどこに行っても中共の弾圧対象となり、危害を加えられる可能性があります。これまでにも数えきれないほどの人が「失踪」させられています。

2018年8月1日に山東省の研究者、孫文広さんがボイス・オブ・アメリカの取材を受けた時に中共警察が自宅に侵入し逮捕を強行した事件は、世界に衝撃を与えました。

8月13日に釈放されて自宅に帰った孫文広さんはボイス・オブ・アメリカの取材で怒りをあらわにしました。

山東省の研究者 孫文広さん
「 私たちは10日間連れ回され、4つのホテルに連れて行かれた。窓がふさがれていた部屋もあった。「黒監獄」だ。10日間閉じ込められ、自宅に帰ると彼らは国内安全保衛支隊から4人を私の自宅に派遣してそこで寝泊まりさせている」

「黒監獄」とは陳情者や政府批判者などを監禁するために設置されている非公式の拘禁施設を指します。

このときの言葉を最後に孫文広さんの音信は途絶えました。今年8月12日にある事情を知る人物はラジオ・フリーアジアに対し、2018年8月15日に孫文広さんは「世間から蒸発した」と明かしました。

孫さんの友人は新唐人テレビに対し、孫さんに対する注目度が下がってから、中共は孫さんを自宅に軟禁して外部との連絡手段をすべて遮断したと話しています。

孫文広さんの友人
「当局の人間が孫さんの自宅内に居座っているため、誰も彼の家に入ることができない状態が続いている。ある友人は数か月前に孫教授の奥さんに会った。奥さんは孫教授の体調はまだ良いと話していたそうだ」

「世間から蒸発」させられたもう一人の政府批判者は、重慶の民間演説家、韓良(かんりょう)さんです。韓良さんの父親は国民党の将校でした。韓良さんは中華民国の国旗で作られた服を着て街頭演説を行って、国共内戦の真相や民主政治、法治国家について話していました。

2016年に韓良さんは新唐人テレビの取材を受けた際に、友人に共産党から離党するよう積極的に促していると語っています。

重慶の民間演説家、韓良さん
「彼らは全員が党員だ。私は彼らに離党するように言った。何人かに離党しろと。彼らはみな離党した。本当に離党した」

中共に目を付けられた韓良さんは数十回に渡り拘束されました。

2018年末にある人物が大紀元に対し、韓良さんが一年前から違法に収監されており、近々判決が下されると明かしました。韓良さんは弁護士に弁護を依頼したい意向を示していているものの、中共がそれを許可ないとのことでした。

韓良さんの友人の肖成雲(しょう・せいうん)さんは韓良さんの状況を訪ね歩きましたが、消息を知っていると思われる人物ですら、固く口を閉ざしたと言います。韓良さんの生死すら確認する手段がありません。

韓良さんの友人 肖成雲さん
「事情を知る人はこの件に関わりたくないのだ。仕方がない。内部で何が行われているのか分からない。韓良が何年の判決を下されたのか私たちにもわからない。今一体どこでどうなっているのかも分からない」

新疆の人権活動家で、中国「権利運動」の発起人でもある胡軍さんも、2016年11月から外部との連絡が途絶えました。失踪する一か月前に胡軍さんは新唐人テレビに対し、退役軍人の事件を報道したことで、公安によって自宅監禁され、携帯電話やインターネットも切断されたと明かしています。

その後、胡軍さんは再度「失踪」しました。

胡軍さんの友人
「胡軍のことを長い間探しているが消息がつかめない。知っている人すべてに尋ねたが、誰も彼の消息が分からない。非常に心配している。別の友人が私に、劉さんという友人も失踪したと聞かされた。今あの辺り(新疆)の状況は本当に把握しづらい」

「中国の良心」と称された人権派弁護士の高智晟さんも2017年8月に陝西省の実家で失踪し、すでに3年が経過しています。

米国の「対華援助協会(China Aid Association)」は今年4月21日のプレスリリースで、2017年8月23日に当時軟禁中だった高智晟弁護士が彼の支援者によって密かに山西省に救出されたが、23日後に警察から発見されて再度拘留されたと伝えました。また、高弁護士は北京に連れ戻されたとの情報もありましたが、高弁護士の家族や担当弁護士にはそのことは知らされていません。

高智晟弁護士は長年にわたり中国の弱者グループを擁護しつづけ、中共の最高指導者に対し、法輪功学習者への迫害を停止するよう求める公開書簡を何度も発表しています。

「対華援助協会」は2019年度の「林昭(りんしょう)自由賞」を高智晟弁護士に贈りました。

高智晟弁護士の妻の耿和(こうわ)さんは今年8月9日にポンペオ国務長官と米国政府に対し、あえて犠牲となった勇気ある多くの反体制派は中共と戦い続け、自由世界に対し中共政権の邪悪さについて警告を発していると書かれた手紙を送っています。高智晟弁護士はその中でも傑出した人物で、迫害を受けている弱者のために声を上げ続け、ノーベル平和賞の候補に挙げられています。この15年の間に高弁護士は何度も逮捕され、酷刑を受け、失踪させられてきました。最後に失踪させられてからすでに3年が経っています。

耿和さんは米国政府に対し、何らかの可能な手段を通じて、高智晟弁護士のような真実の告発者を救ってほしいと訴えています。

 
 

大学教師のために4日間で臓器を調達 オンデマンドの臓器移植

大学教師のために4日間で臓器を調達 オンデマンドの臓器移植
先月、急性心筋梗塞を発症した中国蘭州 ...
続きを読む >
 

大阪と武漢の港提携に疑問の声

大阪と武漢の港提携に疑問の声
大阪港湾局が昨年12月、中国の武漢新 ...
続きを読む >
 

北京市民が体験した「4.25中南海事件」【禁聞】

北京市民が体験した「4.25中南海事件」【禁聞】
天安門大虐殺から10年後の1999年 ...
続きを読む >
 

カナダの議員 臓器狩り対策法案を推進

カナダの議員 臓器狩り対策法案を推進
カナダの議員たちは、国民が中国の違法 ...
続きを読む >